《bP 5月連休山行》 2004.5,11

 5月の連休は悪沢岳(荒川東岳)を目指しました。早川町から入山。1日目は転付峠から二軒小屋まで。内河内渓谷の新緑がきれいだ。この時期釣り客がほとんど。
二軒小屋ロッジもテン場もにぎやか。 
 2日目は小雨降る中出発。急登を千枚岳を目指す。ほどなく雨はやんでくれたが、急登はこたえる。マンノー沢の頭から腐り雪のトラバースに一苦労。汗と雪でびしょ濡れだ。森林限界を抜けて、最後の登りをクリアして、千枚小屋との分岐へ到着。いくぶん視界が明るくなり、雲が晴れそうな雰囲気。千枚頂上はパスして小屋へ。小屋の裏から赤石岳が晴れるのを待ったが、厚い雲の中だった。夜遅くから強い雨となる。
 3日目。雨のため千枚小屋停滞。風が強い。午後、中岳避難小屋から2人の登山者が到着。熱いコーヒーをごちそうする。強風で何度も死にかけたと。ピッケルもストックもなく、聞けばこの時期の山は初めてとの事。おまけに初めてアイゼンを使って、見ればカッパのズボンはアイゼンを引っかけて
     
ボロボロ。こんなに雪があるとは思わなかったと。5月の気持ちよさそうな山の写真を見て登ってみたかったと。無事ここまで来られたから良かったものの、失礼ながら滑落して死んでいても当然かも……。それでもその後話を聞いていると、2人とも本当に山が好きでこれからもたくさん山へ登りたいと。そしてできればどこかの山岳会へ入ってちゃんと技術を覚えたいと真剣に話してくれて安心しました。
 4日目やまない雨の中を下山。もちろん深いガスの中、展望もない。二軒小屋では顔見知りとなったスタッフの方にコーヒーをごちそうになる。まだこの時期登山客はほとんどいないとの事。転付峠へ登り始めたところで新緑の渓谷と古木を撮影。雨に濡れた新緑が本当に美しい。小一時間も過ぎてしまった。転付峠からはあっという間だ。それでも何度か三脚を出してしばし撮影タイム。結局最後まで雨はやまなかった。千枚岳からの残雪の赤石岳の雄志を撮影する事はできなかったが、充実した四日間だった。夏には再訪したい。
 帰りはいつも寄る早川町営ヘルシー美里の温泉で汗を流し、角屋のカツ定食で大満足だった。 2004.5.2.〜5.5 


ひとこと