《bT 朝日岳〜白馬槍ヶ岳山行記》 2004.8.24  
 
 5日間の夏休みで今年はどこへ行こうかと迷ったが、花を求めて、朝日〜白馬鑓への縦走に決めた。
 1日は仕事の研修会が入り、山は4日間の日程となる。前夜蓮華温泉まで入り車中泊。7時出発。雲の間から、大きな雪倉岳が見えている。ちょうど一緒に出発した、神奈川県から来た菱田さん親子とは、白馬岳までぬきつぬかれつほぼおなじタイムで山行を楽しんだ。
 白高地沢の徒渉。今年は例年の半分以下の水量だ。飛び石づたいで渡れる。五輪尾根にとりつく。ここから朝日岳まで長い登りだ。木道が出てきた辺りから、花も増えてくる。オタカラコウ、ハクサンボウフウ、マツムシソウ、コゴメグサ、花の多い山だ。途中の水場でのどを潤し、最後の登りをがんばる。稜線手前、見事なお花畑にしばし撮影タイム。シモツケソウ、オニシモツケソウが素晴らしい。朝日岳山頂では何も展望が楽しめなかった。40分下って、朝日平のテント場へ。平日ながら小屋もテントもにぎわっている。山岳写真家の三宅岳氏が来ていた。

 翌朝も深いガスの中を出発となる。今日は夕立が発生しやすいとの事。降られる前には白馬岳へ着きたい。朝日小屋から縦走路までの水平道。水平とは名ばかりで、けっこうアップダウンの繰り返しでなかなか縦走路へ着かない。が、ここも花の多いところだ。何度もカ
メラを取り出す。雪倉岳の登りのトラバースでも、見事なお花畑に時間を忘れて撮影タイム。ちょうど陽が差してくれて良かった。大きな雪倉岳。大変な登りだと覚悟を決めて登っていたが、以外とあっさり山頂に着いた。やはりここでも展望はなし。雪倉岳避難小屋の周辺も花がすごい。6年前泊まった事を思い出す。ここからまだ三国境まで一登りある。前方を行く菱田さん親子もゆっくり着実に登っている。3年生のごろう君、6年生のなつこさん。二人ともよくがんばっている。こちらも負けられない。
 三国境で再び合流。いろいろ話を聞くと、もう穂高や富士山へも親子で登られているとの事。納得しました。大人でも健脚向きのこのコース。よくぞ小学生の二人がんばりました。白馬岳周辺は大勢の登山者で賑やかだ。白馬山荘のフロントの奥田さんにあいさつをして、しばし雑談。もうこのあとお盆あたりはそんなにお客さんは来ないとの事。それでも忙しそうでした。スカイプラザの、ケーキセットでコーヒータイム。山とは思えない場所で、まあ便利になりました。菱田さんの子供たちと写真を撮って別れる。明日は大池経由で蓮華温泉へ下山との事。またどこかで会えるといいね。

 白馬のテント場も賑やか。登山というより、下界のキャンプの延長のような人もけっこういる。夜はすごい風で一晩中風がテントをたたいて、あまり眠れなかった。
 翌朝は快晴。日の出前に頂上直下でカメラをセット。夏山の気持ちよい日の出でした。まだ時間があるということで、またスカイプラザで朝のコーヒータイム。優雅な山旅です。テントをたたんで白馬鑓ヶ岳を目指す。今回杓子岳の頂上はパス。鑓ヶ岳の山頂からは後立山連峰、剣、立山連峰、毛勝三山すべてが手に取るように見られた。白馬岳の方はどんどんガスが上がってきている。
先を急ぐ。今回目的の一つ。大出原のお花畑がある。時期的にも今がベストだと思う。ガレた道を大出原へ急ぐ。だんだんと花が増えてきた。お花畑に着いた頃はすっかり雲の中で鑓ヶ岳は見えなくなってしまった。ハクサンコザクラ、クルマユリがたくさん咲い
ている。この時期の大出原は初めてだが、すこし花は少ないように思われる。1時間半撮影していた。鎖場を下って鑓温泉へ。大休止。まだここから猿倉までが長い。次回はここで温泉に浸かってゆっくり泊まりたい。温泉下のお花畑もミヤマキンポウゲがすごい。
ここでもまたまた撮影タイム。ちっとも下れない。小日向のコルからも長い樹林の下りをいやになるほど歩いて、ようやく猿倉到着。猿倉で食べたかき氷とスイカがうまかった。
 (2004.8.8〜8.12)

ひとこと