シクロクロスって?


共通パンフレット(97〜98版)を見ると・・・・・・・

前シーズンのパンフレットからですので参考までに読んでください。

世界共通のシクロクロス

1994年からオープンになったクロス世界選、新たに始まったクロスワールドカップ、そして長い歴史を持つスーパープレステージ・・・こういう「世界」の場に飛び出して活躍することはぼくたちには不可能でしょうか?いますぐは無理かも知れません。でもそれは将来十分可能と考えています。
 そのためには世界で要求される「選手の能力」と日本のレースで求められるそれとが共通でなくてはなりません。つまり各レースのクオリティを世界水準に保つことが必要になってきます。具体的にはカテゴリー設定、コース設定、競技時間、競技運営、審判、日程、アメニティ・・・などがあります。世界水準に近づけるため可能な所から改善して行きたいと思います。まず当初本格導入したカテゴリー制をさらに充実させます。

「カテゴリー制」ってなんだ?

ぼくたちが「カテゴリー制」を提案、実行してから5シーズンがすぎました。この間にいろいろな試行錯誤があり、全体の利益を考えて今の形になりました。

解説1.レースは同じ位の実力同士で行わないと危険でつまらない
ある集団のなかで明らかに強すぎる選手がいると残りの選手は戦う気力すら湧いてこないのがあたりまえです。これではレースになりません。一方、弱すぎる選手の存在も問題です。集団に必死でくらいついても、限界を超えた時に大事故を起こす可能性もでてきます。大事故はそのままレースの存続に関わります。

華やかなスタート前解説2.下位カテゴリーを突破しないと上位カテゴリーでは走れない
ある絶好調の有名選手が初めてシクロクロスで走るとき、彼のカテゴリーはどこになるのでしょうか?ぼくたちは「カテゴリー3」を要求します。
順調に行けば3レース目には「カテゴリー1」で走ることが可能になります。シクロクロスでは実戦経験が必要なので、系統的なカテゴリーアップによって学習することも多いはずです。実力は事実で証明するもの・・・というのがぼくたちの考え方です。

解説3.「事実」によって示された「実力」は受けいれねばならない
シクロクロスは短期集中型。シクロクロスに参加する場合、シーズン中には最低5〜10レースに出場することを期待しています。今のカテゴリーを維持することすら大変かも知れません。カテゴリー制では自分でコンディションを判断して勝手にカテゴリーを下げることはできません。
トップから約85%を維持できない場合、下位のカテゴリーに降格となります。(ちなみに下位カテゴリーに降格してもベスト10にからむのがやっとのようです)上位カテゴリーで惨敗してから強制降格をうけてください。

解説4.伝家の宝刀・・・オルガナイザー特権
そうは言ってもなんぼでも・・・という選手がいるでしょう。カテゴリー1で入賞しそうな選手(ロードやMTBの世界選出場選手等)には、カテゴリー3では不公平すぎます。そこでオルガナイザー特権としてカテゴリー2(カテゴリー3を省略)への参加を認める場合があります。
(1)1レースで1〜2名。
(2)出場可否の権限はオルガナイザーにあります。あるレースはOKで、別のレースではダメということも当然あります。
(3)カテゴリー2で走ってもカテゴリー1へ昇格できなかったら、改めてカテゴリー3から再挑戦となります。(カテゴリー2の資格はカテゴリー3を突破しないと得られないのです。)

解説5.カテゴリー1は世界への挑戦資格

カテゴリー3、カテゴリー2を突破し、カテゴリー1に届いた選手はその地位を死にものぐるいで維持してください。やがてベスト10の常連になったら、シクロクロス世界選手権、シクロクロス・スーパープレステージ、シクロクロス・ワールドカップ完走が次の目標となります。
世界の舞台で戸惑わないように常識を学習してもらわねばなりません。たとえば圧倒的な観客の視線に耐えること、どんなコンディションでも完全燃焼すること、競技規則を完全に理解すること、応援してくれる人やスポンサーに礼を尽くすこと・・・そして決してあきらめないこと。次世代に希望を手渡すこと。そうです、カテゴリー1は選ばれた資格なのです。

昇格表(98〜99版)
完走者数 C3→C2 C2→C1
 1〜 9人
10〜19人
20〜29人
30〜39人
40〜49人
50〜59人
60人以上
強制昇格

カテゴリー2、3で上位入賞した選手は次のレースから上位カテゴリーに昇格します。(右表参照)

総合成績

カテゴリー1の上位15名までが、各レースのポイントを獲得できます。その累計が総合成績となります。現在の所総合5位までが世界選完走可能、スーパープレステージ得点可能、ICCランキング100位前後のレベルと考えています。

シクロクロス参加マニュアル

1.クラブ名と申込期限に注意しよう
毎週レースを開催するため最小のコストでの運営を心がけています。各オルガナイザーの負担を少しでも軽くするように申込みのルールを守って下さい。まずカテゴリー管理の精度を上げるため、シーズンを通して同じクラブ名で申し込んで下さい。レースごとに勝手なクラブ名で申し込むことは混乱の原因となりますのでやめてください。またプロチームジャージの着用も禁止します。申し込みは必ず2週間前までに。そして申込用紙は指定のものを使用し、現金書留で送る。問い合わせは返信用封筒で行う。電話は夜かけない・・・というのが常識です。

2.「レイトフィー」が導入されています。
今シーズンも原則として当日受付は行いません。また公平さを守るため「レイトフィー制度」が実施されています。短期集中型のシクロクロスでは名簿づくりやカテゴリー管理は本当に大変な作業なのです。ボランティアで各大会を運営しているオルガナイザーに協力願います。
シクロクロスレイトフィー制度
 (1)参加申込期限はレースの2週間前
 (2)参加申込期限に遅れた場合、オルガナイザーは参加を拒否できる。
 (3)参加申込期限に遅れた選手がレイトフィーを支払うことに同意した場合、オルガナイザーは参加を許可できる。
 (4)レイトフィーの支払いはレースに参加できる保証を意味しない。
 (5)レイトフィーは1000円として、オルガナイザーから連絡する。
 (6)当日受付は行わない。


3.カテゴリー1ではライセンスコントロールが行われます。

4.スタート2時間前には?
2時間前には、会場に来てウォーミングアップしましょう。タイヤの選択、空気圧の決定、ランニング区間の決定、マシンの選択、機材交換の打ち合わせなども含まれます。スタート時刻の60〜30分前がサインの時間です。この時必ずコミュニケを確認してください。重要なレース情報が掲示されています。(世界のシクロクロスでは、アナウンスによるガイドはほとんどありません。ぼくたちもそれにならいました。)サインをしたらゼッケンをもらいます。つけ方はレース毎に変わる可能性があるので注意。またゼッケンをつけたままコースを走ったり、レースのじゃまをしたりすることは絶対やめてください。(警告の対象になります)

スタート直後の位置争い5.スタート15分前には?
サポーターはスペアホイール、工具、飲み物、食べ物、タオルなどを持ってスタート地点へ行きます。3分前に「コール」が始まります。レッグウォーマーやウィンドブレーカーはサポーターに渡しましょう。

6.スタートから全力でいけ!
実力をつけるためには下位カテゴリーでも積極に行くべきです。めざすのは世界水準です。周回遅れになってもあきらめず走りぬきましょう。

7.抜かれ方にもルールがあるぞ。
最速ラインは優位の選手にゆずらねばなりません。後ろから「右」とか「左」と声をかけられたらすぐラインをゆずりましょう。「右」は「右側を抜くよ」という意味です。

8.一流のメカニックになろう
シクロクロスでメカニックの役割は重要です。メカニックのレベルがレースを左右することもあります。バケツ、ブラシ大小、スポンジ、工具、どろ落としヘラ、オイル、ポンプ、予備ホイール、予備機材、長靴、エプロン・・・が必要です。メカニックはレースを観戦しているヒマなんてありませんが、選手と一緒になってレースを楽しめます。「残り時間」と「前方とのタイム差」を必ず選手に伝えてください。

9.レースは終わったが・・・?
サポーターは笑顔で選手をむかえましょう。タオルでどろを落とし、温かい飲み物を用意しましょう。ゼッケンは受付に返します。

10.表彰はすぐ始まるのだ
上位3名は直ちに表彰台へ。新しいユニフォームにさっと着がえます。タオルで顔をふいて表彰台に立ちましょう。地味ですが、心あたたまる祝福があなたを待っています。

強くなるためのマル秘テク

ピット内の様子1.クラブなしでは走れない
スタッフのサポートがあって、はじめて選手はレースに集中できます。泥づまりの機材交換、残り時間の管理、フィニッシュ後のケアなどの面で、サポーターなしでシクロクロスに出場することは、大きなハンディを背負うことになります。サポーターの有無はレース中に現れるだけではありません。会場までの車の運手やスペアマシンを含めた3台の自転車、5〜6ペアのホイールなどの機材の輸送移動方法、さらには28ミリのタイヤでシングルトラックを走り抜けるための技術トレーニングやランニングのトレーニングなどにも決定的な影響が現れるでしょう。とてもこれらを全て一人の力で実現することは不可能です。クラブに入って仲間を見つければずっとうまくいくはずです。クラブに入って仲間と助け合いましょう。

2.一緒の車で来よう
クラブに入り、友人ができればもっと速くなり、ベテランからは安全な走り方を教えてもらえます。また全力を使い果たした後でのドライブは一種の自殺行為です。一緒の車でくれば運転を交替しながら帰ることができます。

これぞシケイン越え3.互いにサポートしよう
シクロクロスは泥との戦いです。専属のメカニックがいれば最高です。奥様やガールフレンドにお願いしてみたらどうでしょうか。強力な(協力な)メカニックはそのまま強力な戦力になります。

4.クロスの知識を仕入れよう
シクロクロスにはロードレースの知識とランニングの知識が最低限必要です。独学はダメです。先輩に教わったり、上位選手のテクニックを盗みましょう。すすんで先輩のメカニックをやるというのも知識を仕入れる《秘》テクニックです。

5.「コンディショニングを」真剣に考えよう
全力を尽くして楽しむシクロクロス。すでに「オモシロクルシイ」で有名ですが、もっと楽しみたいのなら、コンディションづくり(コンディショニング)をおすすめします。レースカレンダーを睨んで、コンディションの波をうまくピークにもって行くようにすると予想外にいい結果が出るはずです。これは成り行きまかせより、絶対オモシロイことうけあいです。ところでコンディショニングは最低でも2週間は必要です。そうした意味で、シクロクロスでは申込期限を2週間前に設定しているのです。

UCIポイントが取れるぞー

UCI(国際自転車競技連盟)の競技規則が変わりました。これまでUCIポイントが与えられなかったのですが、今シーズンから第3グレードの試合(競技日程表「i」印)でも上位5名に、25、15、10、5、3ポイントが与えられます。優勝25ポイントはスーパープレステージ優勝80ポイント、ワールドカップ優勝200ポイント、ナショナル選手権優勝100ポイントと比べて相当大きいと思います。UCIポイントを獲得するとUCIシクロクロス個人ランキング表に掲載されます。
国別UCIポイント上位15ヶ国までにワールドカップの出場資格が与えられています。個人50位以内ならばワールドカップに個人参加することが出来る特権が与えられます。つまりUCIポイントはそのまま国際競技会での実力の保証書になるようです。

マスターズって知っていますか

30歳以上から5歳刻みで男女それぞれにワールドマスターズが開催されています。競技時間は年齢に応じて50分から20分までです。優勝者にはワールドマスターズの称号が与えられます。60歳なら世界チャンピオンになれるぞー?

世界選手権にいってみよう

レースカレンダーで「*」印のついている試合は世界選手権代表選考会です。1999年スロヴァキア共和国ポプラト(POPRAD)で開催されるシクロクロス世界選手権のコースによく似た競技内容の試合を5試合指定を受けました。この5試合で十分な成績と才能を示した選手は世界選手権日本代表として世界の仲間たちと同じスタートラインに立てます。シクロクロスミーティングの延長線上に世界選手権があります。

ワールドカップもあるぞー

UCI国別成績上位15ヶ国を対象にシクロクロスワールドカップが開催されています。ヨーロッパ6ヶ国の持ち回りでほぼ2週間ごとに開催されています。このワールドカップ個人成績と団体成績に応じて世界選手権オープンカテゴリーのスタート位置が決定されてしまいます。何としても欲しい成績なのですがヨーロッパで2週間ごとというのはつらいですよね。

女子総合成績

シクロクロスは女子選手を一人前の扱いをしています。
女子のシクロクロスの競技時間は国によって違うようですが、どうやら30分程度に収束しそうです。一昨年の国際会議ではじめて話題になった程度ですので少し時間がかかるかもしれません。シクロクロスミーティングでは97年2月のオルガナイザーズミーティングで国際規格にもっとも近い30分を女子の競技時間とすることと決定しました。そして今シーズンの全ての試合で実行されます。
リーダージャージも男子カテゴリー1と全く同じ物が用意されています。表彰式も全く同じです。
たまたま現在の女子選手のスピードがカテゴリー3のスピードと同じためカテゴリー3と同時出走をしています。オルガナイザーは強く訴えます、どうか世界の女子と同じスピードで走れるようになってください。それは今より15%速いカテゴリー2のスピードです。

そうは言っても楽しく

世界選手権もワールドカップも関係ありません。私には関係ないところの話です。そうです。楽しく友達やライバルと精一杯走って、恋人と温泉に入って新蕎麦食べて一冬楽しく遊ぶことが何よりも大切です。神様は不公平に才能をばらまきました。与えられている条件も決して公平ではありません。その中で勝ち上がることは大変なことなのです。カテゴリー1で上位を争い世界に挑戦する選手は強烈なプレッシャーの中で忘れそうになることが、しばしば忘れそうになることが、たったこのことだと考えます。そう、参加するカテゴリーに関係なく冬の一日を楽しく精一杯に過ごすことです。


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