Foilカードは本当に重いか?


 「Urza's Legacy」から登場し、「キラ」等の名前で 親しまれ、コレクター魂を揺さぶる危険なカード、それがFoilである。 さて、このFoilだが一つの噂がある。 それは、「Foilカードは通常のカードよりも重い」というものである。 この噂の真相を追求してみたいと思う。

☆準備
とりあえず、Foilカードを数枚、普通のカードを数枚、 さらにプレーンシフトをX箱用意する。 そして今回この実験にあたり秘密兵器を用意した。 それが「楽しいお料理作りのパートナー デジタルお料理はかり (株式会社タニタ製)」 (税込み2,919円)である。最大計量1Kg、最小表示1gというなかなかの優れもの。 正直な所1g以下の差も量れる秤が欲しいのだが、そうなるとお値段が10倍以上に 跳ね上がってしまう。もっともこの秤自体わざわざこの実験のためだけに買った などとは口が裂けても言えない事実である。

☆実験
まず、普通のカード1枚の重さを量ってみる。2g。 続いてFoilカード1枚の重さを量ってみる。同じく2g。 今度はそれぞれ、2枚づつで量ってみる。ともに4g。 次は3枚づつ乗せてみる。普通のカードは5g。 これが6gとならないのは、もともとカード1枚が2g以下であり、 それが切り上げor四捨五入によって2gと表示されていたためであろう。 そしてFoilカード3枚乗せてみると・・・6g。 ついに差が出た。カードを変えて何回か量りなおしてみたが、 結果は同じであった。普通のカードは5g、Foilカードは6gである。 これで「Foilカードは通常のカードよりも重い」ということが 証明されたといえよう。

・・・とここまで証明するとあるヨコシマな考えが浮かんでくる人が いるに違いない。「Foilカードの入ったパックをサーチできるんじゃないの?」 続いて実験してみます。

☆実験 その2
とりあえず1パックづつ乗せてみる。 1BOX36パック量ってみると全て28g。続いてパックを2つづつに分けて 18セット量ってみる。こちらも全て56g。次は3パックづつ12セットを 量ってみると・・・普通は83gなのだが、中に83gになったり 84gになったりして重さが確定されないものと84gという表示を されるものがある。 重くなるということは、この中にFoilカードが入っていることはほぼ 間違い無い。これらのパックの中から原因のパックを特定する。 83gを示したパックの中から2つを取りだし、そこにFoil疑惑の パックの中から1つ乗せる。これによって83gを示さなかった パックを抽出する。これによって1BOXの中から5つのパックを抽出することが出来た。 これを開けてみると・・・それぞれ《有角カヴー/Horned Kavu(PS)》、《火山のインプ/Volcano Imp(PS)》、 《プレインズウォーカーの笑い/Planeswalker's Mirth(PS)》、《トリーヴァの魔除け/Treva's Charm(PS)》、 《雷景学院の戦闘魔道士/Thunderscape Battlemage(PS)》のFoilカードを発見!!!
実験は見事成功である!!

☆考察
つまりこの機械を用いれば、Foilカードのサーチが可能である。 とは言え、店頭でこんな機械を使っていれば、 叩きだされるのは間違い無い。個人での使用が限界であろう。 例えば、Foilコレクター相手に
「僕のこのFoil入り未開封パック5つと君の普通の未開封パック10個を 交換しない?どんなFoilカードがでるかは責任持てないけど。
と申し込んでも応じてくれるコレクターはいそうである。現に心当たりがあるし。 ただ、逆にお店側にこの方法をやられると厳しい。 箱で売る分はともかく、バラで売っているものから前もって Foilカードが入ったパックを抜かれてしまうと、コレクターには 厳しいものがあるだろう。もっともお店側でもこれを商売にする方法がある。 「Foilカード入りパック!!1パック700円!!」 とか言って売れば結構もうかるのでは。
まあ、この方法を使えば、自前のパックでドラフトに参加したとき、 「あっーーー!!前から欲しかった○○○のFoilがーーっ!!」 という事態は避けられるだろう。

Q.E.D


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