四枚目のカードは見えていない物、隠されている事柄。
「Ⅶ 戦車」が出ています。
古代ギリシャ式の戦車に乗って走る王子。
戦車は白と黒の二頭のメスのスフィンクスによって引かれます。
王子はＢさんですが、スフィンクスとして描かれているうちの一頭はＡさんということになるでしょう。
もう一頭は別れた元妻でしょうか？
その二人に戦車を引かせているのは、彼がパートナーとなる女性を完全にコントロールしたいと考えているからです。
そのパートナーが彼のコントロールを離れて身勝手な行動をとることは絶対に許しません。
Ａさんが彼のクレジットカードを使えば、それがどんな理由であれ激怒するのも当然と言えるでしょう。
彼の価値観は「歯車がかみ合うこと」を重視しますが、それはすなわち、「完全に自分の思い通りになること」でもあるのです。
彼の心に突き刺さる剣は、Ａさんを思い通りにコントロールすることができなかったことへの悔しさも含まれているでしょう。
そういう意味では、彼にとっての「癒し」とは、Ａさんを完全に自分の支配下に置くことでもあるのです。
本当に別れてしまったらその「癒し」も得られないのですから、再び彼の方から交際を求めてきたとしても不思議ではありません。
彼にとっては付き合うことも別れることも、すべて彼の思い通りにコントロールされるべき事柄にすぎないわけです。