Tarot FILES #15


憑依現象というものがあるらしい。悪霊や先祖霊、動物霊など、さまざまな霊が人の体に乗り移る現象らしいのだが、はたしてそんなことが本当にあるのだろうか。

ある女性からの投稿を紹介しよう。例えば、こんな話があるそうだ。

別にたいしたコトではないのですが・・・。母親の話によると七五三のお参りに行った夜からその現象は始まったそうです。数えの七つなので小学校にあがる前でしょうか。もともと眠るのが遅い時間だった私はいつも通りにたぶん11時くらいにベッドに入ったのでしょう。ここからのことは私には何の記憶もありません。夜中の3時になると、眠っていた私が上半身を起こして座った状態で泣き出すのだそうです。その日から毎日。決まって3時に。最初の頃は泣きながらも、なだめられるとまた、眠りについていたので両親もさほど気にしていなかったそうです。もともと、本心を親にも見せたがらない子供だったらしくそのストレスだと思っていたのだとか。ところが、日を重ねるごとに症状は悪化し、ついには一人で夢遊病のように、泣き終わった後に外に出ていくようになったらしいのです。両親は私を止めるために眠れぬ毎日。母親は私を連れて、お払い・東洋医学・漢方・病院…と色々なところを訪ねたそうです。改善しないままの日が続き、とうとう両親2人の力では小学生になっている私が出ていこうとするのを押さえられないようになってしまいました。母の表現を借りると、空気が波打つのだそうです。誰かが、私の体を誰かが動かしている・・・。私の小学校生活には何の影響もありません。ある日、母方の祖母が様子を見に来ました。きっと症状が出てから1年は経っていたのだと思います。夜中の様子を見て驚いた祖母は、ずっとお世話になっている祈祷師の先生に夜が明けると同時に電話をしたのでした。十津川という場所にあるそうです。電話の向こうではすぐにお払いが始まり、すぐにでも連れてきなさいとのこと。たぶん父親は来るのを嫌がるだろうが、必ず・・・と。その頃には、睡眠をとれていない両親が血の池や女性が出てくる夢を、全く同時に見ていたり、気味の悪い事が起こっていました。そして、祈祷師に指定されたメンバー5人で十津川に向かいました。もちろん父親は普段からそういう事を嫌う人でしたので行く事を拒否していましたが、しぶしぶと。私は現地につくまで眠っていたので、気がついた時には板ばりの部屋で祈祷が始まっていました。祈祷師は中年の女性だったのです。長い長いお払いは、立派な祭壇(?)のようなものの前でまるで踊っているかのような白く揺れる紙を見つめていると終わりました。終わった後は、祈祷師さんがまるで私の眠っている部屋の様子を知っているかのようにお札の貼る場所を指示してくれ、母親のお腹にいる赤ちゃんは女の子ですよっていいながらお守りを手渡してくれました。その日から私の夜泣きはなくなったというわけです。付き添ってくれた祖母、それを聞いた母親の話によると

だそうです。霊と相性の良い波動というものがあり、そんな波動がたまたま私にあったということです。体力的に弱い人にもその可能性はあるようです。ひいおばあちゃんというのは、私にとって(家系の問題で)血縁ではありません。ただ、私がとても幼い時に亡くなったのですが、お葬式の様子を克明に覚えています。母方の家は屋号のついているような旧家だったらしく、考え方によっては、霊体質的なものともとることができるのでしょうか。和歌山の竜神という田舎なのですが、空から見たときにその旧家あづまやは、竜の左目にあたるらしいです。竜神伝説とやらもあるらしいのですが、私には何のことかわかりません。ま、そんなわけで私の家族と、その周りは大変な日々だったそうです。最近になってその話をしているときに気がついたのですが、私と父親だけがあのときの祈祷師さんは中年の女性だと思っていたんです。同行した人も、亡き祖母から話を聞いていた母親も祈祷師さんは男性と、その息子さんの2人だったと言いました。私と父親は何を見ていたのでしょうか。封じこめてある・・・という言葉にもひっかかるので機会があれば一度十津川を訪ねて、お礼をかねてお話をうかがいたいと思っております。ただ非常に交通の便が悪い所らしいので、なかなか・・・。

その後の私に起こる不思議な現象はチラホラ。

共通しているのは、私本人より、周りの方が大変ということでしょうか。母親・弟は、信仰心の強さのためか、「見える」という状態があるそうです。特に母はここ数年すごい濃度で色々な体験をしているようです。たまに起きる偶然すぎる偶然で驚かされることもあります。私には確信の持てない現象のため、何もコメントできませんが・・・。時計とか、電化製品のトラブルは結構慣れてますし物理的な要因もあるのだろうと思うのであまり気にしないようにしています。そんなに困ることもないですからね。

なかなか霊にお目にかかる機会がないのだが、あんがい、私も一度お払いでもしてもらえば、霊を見たり出会ったりできるかもしれない。今の私にはきっと、そのへんにいる霊が恐がって近づくことのできないほどの強力な霊に憑依されてるに違いないから。


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