「ロード・オブ・ザ・リング」の DVD を見ました。スペシャル・エクステンデッド・エディションとかで、劇場版にはなかったシーンが入ったDVDだそうです。私は劇場版は見てないのですが、以前にビデオでは1度見ています。それと同じ内容なのかはよくわかりません。というのも、以前の記憶が曖昧で、今回見たDVDはほとんどのシーンが初めて見るような感じだったからです。
DVD は地元の図書館で無料で貸し出していたものを借りてきました。無料だったので、一度観た映画でも、もう一度観てみようかなという気になったというわけです。おかげで、思わぬ収穫を得ました。
あらためて観た「ロード・オブ・ザ・リング」は、映像のあまりの美しさに感動しました。映画を観ていて人物を美しいと感じることはあまりないのですが、この映画では、不思議なほど人物に美しさを感じました。最初に登場する主人公のフロドの表情、特に目が美しい。そして、エルフたちの美しさには、女性にも男性にも見とれてしまいます。おそらく、同時に描かれている適役のオークなどの醜さがしっかり描かれているから、美しさもより引き立つのでしょうね。背景の美しさもすばらしい。CGを多用している場面もありますが、自然の背景も見事に映像の中に取り入れられていて感動的です。原作を読んだこともないし、特にファンというわけでもないのですが、非常に完成度の高い映画だと思いました。以前観たときはそんなに感動しなかったんですけどね。おそらく、以前はストーリーを追うことが中心だったからでしょう。第二部、三部(これらも既に観ていますが)を観るのが楽しみです。
スタッフやキャストが映像と共にコメントしているサウンド特典も付いているのですが、さすがに 1 週間のレンタル期間中に全部見れるほど暇はないので残念です。購入して何度も観れる人のための特典なんでしょうね。
この物語をタロットカード 1 枚で表すのはむずかしいのですが、あえて選ぶとするなら、今回は「XV 悪魔」を選んでおきます。(このカードがベストというわけではないので、映画のタイトルと並べたくなかったので、件名にはカード名を書きませんでした。)この物語の最大のテーマは、やはり、悪魔の誘惑との戦いでしょう。奇妙なもので、このカードでも、フロドが身に着けていた指輪のようなものを首輪にして鎖でつながれている人間が描かれています。堕落し、悪魔の虜となるか、悪魔に打ち勝ち、指輪を捨てることができるのか。人間は、今でも、悪魔の誘惑と戦っています。
ちなみに、ガンダルフいわく、「賢者でも未来はわからない」だそうです。賢者にさえわからないものが占い師ごときにわかるはずもありません。(ガンダルフは人間だと思っていたのですが、精霊だそうです。)