占いでお金を払うということ


無料占いや低価格の占いの中には、「広告収入を得ているから」とか、「他に本業で稼いでいるから」という理由で、相談者から占い内容に見合うだけの料金を受け取る必要がないという占い師もいます。

物質的な価値観における合理性という意味では理にかなった理由ではあると思うし、相談する側の立場からすれば、無料や低価格の方が断然相談しやすいので、気軽に悩みを打ち明けられるという意味では、社会的貢献の意義も大きいと思います。

ただ、占いの性質を考えると、相談する側が、自分が受け取るものにふさわしいだけの対価を支払うことによってこそ、占いの真価が発揮されるのではないかというような気もします。つまり、占い師がお金を受け取ることよりも、相談者がお金を支払うことの方に意味があるのではということです。

「どうせ無料だから」という軽い気持ちで受け取った占い結果は、占い師がいくら真剣に占ったものであっても、軽いものとして扱われがちだと思います。これでは、いくら金銭的流通面でのバランスが取れていたとしても、占いの意味そのものがなくなってしまうような気がします。まるで、占うために占っているだけのようなもので、相談者のためにはなっていないような気もします。合理的であればよいというものではないと思います。

占い師の立場からお金のことをあまりくどくどと話すのは、お金に執着しているように思われてしまいそうでイヤなのですが、私自身、他の無料占いや低価格占いを売りにしているサイトを見ていて、ふと、そんなことを思ったので、問題提起というようなことで書いてみました。

無料で占いをしていると時々あることですが、こちらが親身になって占っていれば、相談者の方から「お礼」として対価を支払おうとする人もいます。そういう気持ちが自然ではないかというような気もします。「お金はいらない」と言ったら果物や本を送ってきた人もいました。相談者に対してそのような気を使わせるくらいなら、最初から占い師の方から「これだけいただきます」と、自分の占いに見合うだけの料金を提示しておいた方が親切ではないでしょうか。

そう考えると、私の占いは3000円では安かったような気もする今日この頃・・・(-_-;)


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