昔、忍者の漫画で読んだのですが、暗闇で周囲の様子をうかがうには、立ち上がったままではなく、地面すれすれのところまで目線をおろして見ると、よく見えるのだそうです。実際にその通りで、私もよくやります。
転んだときにも、あわてて立ち上がらずに、そのまま少し周囲の様子をうかがってみると、普段は見えなかったものがいろいろ見えてきて、思わぬ発見や気付きがあるものです。
何か失敗したり、嫌なことがあったときにも同じように、あわてて問題を修復しようとせずに、しばらく現状をよく分析してみるといいと思います。こういうときにこそ、チャンスなのです。
失敗というのは、視点を切り替える良いきっかけになります。このチャンスを生かせるかどうかで、その人の人生は大きく変わってきます。
失敗したことを反省しろという意味ではありません。転んだところにたまたまあったものを拾い上げてみれば良いというだけのことです。転ばないと気づかない100円玉がどこかに落ちているかもしれないのです。石につまづいて転んだのだから、次からは転ばないように気をつけようと反省したところで、たいした発見はないでしょう。
転んでもただでは起きないとは、そういうことです。
失敗が多かったり、逆境に立たされることが多い人ほど、人間的な成長のチャンスにも恵まれているんですよ。
タロットカードは、「XII 吊られた男」かな。行き詰ったときには逆立ちしてみるのもいいかもしれません。