実戦写真倉庫19
赤城総合火力演習2003が行われました。
毎年ゴールデンウィークに赤城で行っていたベスパとジオン軍さん共
同主催のゲームですが今年から赤城総合火力演習と名を改めることに
なりました。
なにからとったかは...、自衛隊にちょっとお詳しい方はすぐにわかっ
てしまいます。
ちなみに名付け親は...、さあ?誰でしょう(笑)。

赤城総合火力演習、その日がきました
前日まで降り続いた雨も当日になってみればすっかりあがり晴天でし
た。
朝方は寒かったのですが昼はかなりの暑さになりました。
久々の赤城、今回はメインは2日目だったのですが1日目から全力で
ゲームしちゃいました。
2日目には特殊なルールを使ってのゲームが予定されていましたが1
日目はオーソドックスなフラッグ戦を中心に行いました。

実質今回の目玉になった装甲車、強力すぎるためルール作りに苦労しました。
赤城総合火力演習では装甲車をいかにゲームにて使用するかをずいぶん
と悩みました。
前面鉄板張りの装甲車は強力でどのような方法で撃破されればいいか困
りました。
そこで今回は風船を貼り付けこれを割られたら撃破された、というルー
ルを思いつきました。
最初は名案だと思いましたがいざ実行してみると困ったことが。
思ったよりも頑丈でなかなか割れないのです。
それならば水を入れてみようということになったのですが今度は簡単に
割れすぎておまけに周囲が水浸しになるので却下となりました。
ほとほと困りましたがかなりの大量の弾を近距離から撃ち込めば割れは
しませんが穴があくことがわかったのでこれでいこうということになり
ました。
すべて当日の装甲車戦の直前の話、事前に試しておけばと後悔しました
...。

装甲車を守る歩兵も次々と数を減らしていきます。
そして実際にゲーム開始です。
キュルキュルというキャタピラの音が聞こえてきます。
視界が悪いこともあり装甲車には車外には3名ほどがつき接近戦を防ぎ
ます。
迎え撃つ側は人数では圧倒していました。
が、装甲車からしきりに撃ってくるのでなかなか近づけませんでした。
そして遠距離からの射撃では風船を割ることはできません。
装甲車はジリジリと終了ラインに近づいていました。
状況が動いたのは装甲車が全ルートの中間にはいったところでした。
守り側が人数の多さを利用して取り囲むように攻撃を開始したために装
甲車は弾をはじき返しましたが一緒にいた歩兵が弾をうけ、一瞬で全滅
してしまいました。
これで視界を大きく失ったために、肉薄攻撃を防ぐことができなくなり
ました。
あとは誰かが距離を詰めるだけ、誰かが...。

必死の攻撃もむなしく装甲車は終了ラインを突破しました。
随伴歩兵を失ったとはいえその火力はあいかわらずで周囲に弾をまち接
近を防ぎます。
ただ、まいているだけでなく、戦果も確実にあがっていました。
そのため近づくこともなかなかできずひたすら中、遠距離からの打ち合
いでした。
それでも確実に当たっていた弾に絶えられなくなったのかここにきて風
船は1つ、また1つと穴が空きしぼんでいきました。
4個のうち実に3個が潰され、あと一つ、しかし装甲車は終了ラインに
あと少しの位置まで近づいていました。
またあと1つは当てるのが困難な装甲車正面についていたものでした。
移動目標の正面にでなければ当てられない風船。
残念ながら最後の1つは割れることなく装甲車が終了ラインを突破して
しまいました。

装甲車戦も終わり周りには人だかりができました。
続けて2戦目が行われました。
1戦目で要領がわかったのか今度は作戦を立てて迎え撃つようでした。
装甲車の進行方向と思われる場所に人が配置されます。
すべてが万端のところでゲーム開始。
今度は始まった瞬間から装甲車は4方からの射撃にさらされました。
開始数十秒で側面につけられた風船が割れました。
1戦目と違って明らかに装甲車が劣勢です。
銃座も包囲している敵への攻撃で手一杯、そんな中、背後から装甲車に
近づく人影がありました。
そして装甲車はそれを発見することはできませんでした。
とりついた一名はすぐに風船を割りにかかります。
接近されすぎて装甲車は彼を攻撃することはできませんでした。
唯一できるのは誰かが下車して排除することでしたがこの状態でそれは
自殺するに等しい行為でした。
なすすべも無く風船は割られていき2戦目は迎え撃つ側の圧勝となりまし
た。
これは作戦勝ちといえるものでした。

1日目は本戦でないにもかかわらずかなりの激戦がおこなわれました
そして夜もふけ名物にもなっている夜戦がおこなわれました。
今回は前回までの経験からどうしても膠着しがちになるのを解消する
ため腕に発光するサイリウムをつけてゲームをおこなうことにしまし
た。
光自体はかなり弱いものですが闇夜にうかぶ光はそれだけでかなり目
立ちます。
これで待ち伏せが主流だった夜戦に変化をもたせようという考えでし
た。
実際ゲームをしてみるとなかなか有効で単調だったものに変化がつけ
られるようになりました。
たとえばサイリウムを付ける腕は片腕なので体を使って(紙などで意
図的に隠したり、見えなくするのは反則です)その光を隠しながら前
進していくと敵は光っているものとばかり思っている敵の接近に気が
つかない、といったが可能でした。
もちろん、体を使って隠すのは正面だけなので、仮に左右に敵がいる
と位置はバレバレになってしまいましす。
また、銃をかまえながら進みたいのでサイリウムをどちらの腕につけ
るか(この戦術の場合は利き腕の反対がいいでしょう)が重要になっ
てきます。
まだまだ工夫すればいろいろな戦術がでてきそうなサイリウム夜戦。
次回はどんな戦法がでてくるのでしょうか。

2日目に入りました。
1日目はベスパが主になって動きましたが2日目はジオン軍さんが中
心になりゲームが行われます。
当初は複数陣営に別れての他チーム戦を予定しておりましたが参加人
数が残念ながら予定人数に達しなかった為中止となり急遽、複数フラ
ッグを占領しあうゲームとなりました。
ジオン軍さん考案のこのゲームはフラッグの代わりにパタパタひっく
り返せる板を棒の先にとりつけその板にそれにはお互いの陣営の色が
ついていてそれでどちらが占領しているかを表します。
最終的にどちらがそのフラッグをより多く占領しているかで勝敗が決
するルールでした。
もちろん、負傷、衛生兵ルールありです。
両陣営15名以上に分かれ、赤城総合火力演習がスタートしようとし
ていました。

両軍スタート、ゲーム開始です
スタートと同時にできるだけ占領地を稼ごうと両軍猛ダッシュをかけ
ます。
フィールド中央は上の陣地からスタートの黄色陣営が制圧しました。
それを奪取しようとさかんに赤陣営が攻め立てます。
両軍が主力をここに配置したため損害続出でしたが黄陣営が踏ん張っ
ていました。
今回は衛生兵ルールの他に、ヒットしてもいったん自軍陣地に戻りフ
ラッグをタッチすればその場から復活できるルールでした。
なので倒しても一時的には戦線から離脱はしますがすぐに戻ってくる
ため戦線は膠着するかに思えました。
しかしなにがおこるかわからないのがサバイバルゲーム、黄陣営がジ
リジリと数を減らし始め火力が弱まってくことがわかると赤陣営が積
極的な攻撃に打って出ました。
黄陣営のHITした人は自軍陣地での弾補給に手間取り前線で戦って
いる数はどんどん減っていました。

突如現れた装甲車にじっと身を伏せて通り過ぎるのを待ちます
このまま赤陣営が押し切る、思ったとき、前方より昨日の戦闘で大活
躍だった装甲車が現れました。
本戦での装甲車は無敵で撃破不可能、陣営関係無く攻撃をしてくるま
さに虐殺マシーンです。
もう一押しだった赤陣営は装甲車の攻撃の前にバダハタと倒れていき
ます。
何人かは隠れてやり過ごしましたが何を思ったかやり過ごした装甲車
にそのまま攻撃をしかけるではありませんか。
人間の本能なのか黄色陣営そっちのけで装甲車に攻撃を集中する赤陣
営。
ルールでは撃破不可能ですが、それでも撃ちまくります。
実戦で兵士が極度に接近した場合にもちいる攻撃法が銃のストックや
スコップで殴ることだという話を本で読んだことがありますが、目の
前で繰り広げられている戦いは状況こそ違えど同じなのでは?、と思
ってしまいました。

周辺の敵を一掃すると装甲車はフラッグにも手を出し始めました
縦横無尽に暴れまわる装甲車、ついには周辺の両陣営の兵を駆逐して
しまいました。
獲物がいなくなった装甲車はそれだけではあきたらず乗車していた人
員を下ろし赤側になっていたフラッグをひっくり返し黄色にしてしま
いました。
やりたい放題の装甲車に火力を集中させるも、はなから撃破のルール
はなく周囲に死体の山を作っていきます。
それに満足したのかフィールドを1周すると装甲車は去っていきまし
た。
後に残ったのはボロボロの赤陣営、黄色陣営は極力攻撃は避けていた
ようで戦力は温存されていました。
そして始まった黄色陣営の攻勢。
赤陣営の戦線は次々に突破されていきました。

見えない敵に向かって射撃をつづけます
黄色陣営の勢いはとどまることをしらず、ついには赤陣営本陣手前ま
で攻め込んでしまいました。
一気に形成逆転、赤陣営本陣はすでに射程におさまっていました。
双方激しい銃撃、しかしここまで攻めながら、この先本陣には隠れそ
うな遮蔽物がないためなかなか攻め込めないでいました。
そうこうしているうちに戦力を消耗してしまい、主導権はふたたび赤
陣営に移ってしまいました。
フィールド中央まで一気に奪い返されそこから先も危険な状態になって
いました。
黄色陣営は防戦に転じ草むらや林に隠れ道路を進んでくる赤陣営を攻撃
しました。
4月とはいえ草は伸びており身を隠すには十分、赤陣営は攻撃を受けて
もそれがどこからの射撃かわからないという状態になりました。
これでは損害が増すばかりと道からの無理な攻勢は避け、同じ林づたい
と谷側からの2方向から攻めることで黄色陣営の本陣前の守りを突破し
ました。

バリケードで囲まれた黄色陣営本陣
今度は黄色陣営の本陣が射程におさめられてしまいました。
しかし赤陣営とはちがい本陣は堅固な要塞になっていました。
本陣前は上り斜面がつづき、その上にはダンボールでバリケードが作っ
てありました。
斜面には隠れそうな太さと木はなく飛び込んだら最後、集中砲火です。
大量の弾を消費しつつも戦果はあがりませんでした。
そうこうしているうちに、気がつけば赤陣営は兵力まで消費していまし
た。
最初に乗り込んだときと明らかに兵力が減っています。
ながれからいってこれは黄色陣営の反撃のチャンスでしたがなぜか動こ
うとはしません。
実は反撃の絶好の機会を伺っていたのでした。
そしてこのままゲームは休憩時間となり、みな一旦フィールドから離れ
ることとなりました。

休憩終了直後の怒涛の進撃が開始されました
そしてゲーム再開、すると黄色陣営は雪崩を打って攻めかかります。
まだ再開直後で戦意も盛り上がらず、また、前線の配置人数も少ない赤
陣営は総崩れとなり5分もたたないうちに赤陣営本陣まで攻め返されて
しまいました。
黄色陣営の見事な作戦のため一転して赤陣営は窮地にたたされます。
休憩からまだ全員がもどっておらず兵員も不足しているため満足な反撃
もできません。
しかし、残りの人員で必死の防戦を行い黄色陣営もこれ以上攻め込めま
せんでした。
そうこうしていると黄色陣営に休憩から戻ってきた人が合流しだし兵力
が増強されだします。
黄色陣営はいったん、フィールド中央に退き、敵の出方を伺うようでし
た。

実は今回、アームズマガジンの取材がありました
その後は両陣営ともに押して引いての戦いが繰り広げられ残り時間10
分。
状況は黄色陣営が有利な状況でした。
ここにきて赤陣営は最後の反撃を行うべく残りの兵力を繰り出して攻撃
を開始しましたが、それを察知していた黄色陣営は待ち伏せをおこない
この反撃をしりぞけました。
そしてここで終了。
黄色陣営が多数のポイントを占領していたため勝利となりました。
今回のルールはやられても本陣に戻ればすぐに復活できるためフィール
ド内には絶えず人数がいて、ゲームも攻めたり、守ったりがめまぐるし
く動いてかなり面白いものになりました。
また装甲車が途中戦線を引っ掻き回したのでそこみからの展開がまたよ
かったです。
これを踏まえ、次回赤城総火演も楽しいゲームにしたいと考えています。
最後に、今回、月間アームズマガジンで取材が行われました。
記事はアームズマガジン2003年7月号138ページに掲載されてお
ります。
お持ちの方はぜひご覧ください。
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