ほんの些細なきっかけで始めたガラス細工

始めたきっかけは・・・


何処にでも有るようなお酒にビンなのに
この色この形が何故か妙に気に入って
中身が無くなっても捨てることが出来ませんでした
 ( 根っからの貧乏性なんですね へへ;)



そんなある日・・・


  デパートでお買い物をしていると
  こんな物が目に飛び込んできました
  廃ビンを利用したガラス細工です
  これを見た瞬間

    これだ! これをやって見よう!

   何歳になっても好奇心旺盛な私は 早速インターネットで検索開始!
   ところが 残念な事に個人の趣味でやれるほど容易な事では無かったのです
    しかし・・・ あの愛着あるビンを何とか利用したいと思うのでした


それから何日たった事でしょう・・・

  やっと見つかりました (^O^)V
  個人レベルの趣味で出来そうなガラス細工の世界を!

 

ガラス細工の世界

と 一口に言っても様々な手法が有ります

   教会の窓で思い出すのが ステンドグラス

   ガラス工場などでやっている 吹きガラス

   飴細工の様にガラス管を炎で溶かして形を作る バーナーワーク

   ガラスに細かい研磨剤を吹き付けて絵などを描く サンドブラスト
 

    等々 他にも色々あります

   そして今回 私が挑戦を始めたのが ガラスフュージング です

 

ガラスフュージングの世界

ガラスに800度前後の温度を加えて
溶かしたり 重ねたり くっつけたりして作品を創るのです
ただこれだけ聞くと 何だか簡単に出来そうも無いでしょうね
実際家庭で大きな作品を創るの無理ですが
アクセサリー程度の小物なら  なんと・・・
家庭用の電子レンジを使って簡単に出来てしまうのです
しかも時間は5分ほどで
簡単にその方法を紹介しましょう
 まず絶対に必要な道具です

家庭用の電子レンジ

アートボックスという手芸用の窯


容器の内部に、特殊塗料を塗ったもので
これを電子レンジに入れて電波をかけると
数分でこの特殊塗料の部分が発熱し
約800度前後まで上昇します この熱を
利用してガラスをフュージングさせます。

ファイバーペーパー


ガラスがアートボックスに付着するのを
防ぐために必要です

あとは材料となるガラスです

ここで注意が必要です

  ガラス材は必ず同じ会社の同じ種類のガラスで統一して下さい
  違う種類のガラスを混ぜると収縮率の違いから
  出来上がった時に必ず割れてしまいます
  一種類のガラスだけで作るのなら
  空きビン・壊れたコップやお皿等 どんなガラスでも構いません

 

次は作り方です

ガラスを用意しクリーニングする

  しめらせたボロ布等でガラスを丁寧に拭きます

ガラスをセッティングする

切っておいたファイバーペーパーを
アートボックスの底板に敷きます
ファイバーペーパーの真ん中にガラスを置き
出来上がりの形を考えて配置を決めます

加熱する

  電子レンジにセットしタイマーを設定する
  電子レンジの性能やガラスの量など環境で時間が微妙に違います
  テスト焼成などをして ちょうど良い時間を設定します

フュージングの確認

  アートボックスの内部が高温になってくるとアートボックスの
  上ブタの穴が赤く見えてきます

タイマーが切れたらアートボックスの上フタを
垂直に2〜3cm持ち上げ中の様子を素早く見て
ガラスが好みの溶け込みであるようならば
そのままフタをして次の徐冷に移ります
   もし溶けが足りない場合は再度加熱する事になります
   そのときは再びタイマーをセットしますが30秒単位か1分単位で
   行いそのつど素早く中の様子を確認します

徐冷する

   電子レンジからアートボックスを取り出しフタをしたまま
   ナベ敷等の上に置いて冷まします
   徐冷時間は20分以上です
   フタをしたまま室温になるまで冷ました方がガラスには
   負担がかかりませんが 20分以上たったアートボックスは
   フタが開けられます  ただし 中のガラスはまだまだ熱いので
   絶対に触らない様にしましょう

ガラスを取り出す

   ガラスが冷めたらファイバーペーパーからはがし取ります

バリを取る

  アートボックスから取り出したままのガラスの角は尖っていてます
  このままだとケガをしてしまいますので
  サンドペーパーや砥石等で この尖っている部分(バリ)を取ります

お楽しみ

同じ材料を使って同じ時間フュージングしても
解け具合などが微妙に違うので絶対同じ物が
出来ません
出来上がった作品は世界にたった一つ
貴重な一点物になります

     作品はペンダントやブローチ・指輪などに仕上げるのはいかがでしょうか