ようこそ フラワーボトルの世界へ

フラワーボトルについて詳しくはこちらへ
日本フラワーボトル協会(JFBA)
写真:ブティック社 『フラワーボトル』より

フラワーアレンジメント

 記念日にプレゼントされた花や一生懸命愛情込めて育てた草花を
 色鮮やかなまま残したいと思ったことは有りませんか?



ボトルフラワー   


花の美しさそのままにドライフラワーにしてガラスの瓶に閉じ込める事が出来るのです
しかもたった1週間程の短い時間で完成します 

それが フラワーボトルです  




 ごく一般的な自然乾燥法(従来の方法)では涼しく日光の当たらない場所で逆さ吊りにして
 20〜30日程もの間 乾燥させなければなりませんでした
 しかも 生花の時の鮮やかな色や形のままに仕上げる事も難しく
 おまけに限られた種類の花しかドライには出来ませんでした
 しかし
 このフラワーボトルの乾燥方法ではシリカゲルを利用し、シリカゲルの細かい粒子で花型が崩れないように保持しながら
 短時間で埋め込み乾燥させるので今までドライに出来なかった多くの種類の花も自然の色彩により近く
 自然のままの形でドライフラワーに仕上げることが出来ます  

ボトルフラワー2

 庭やベランダで咲いているパンジー・キク・コスモス・かすみ草などの花はもちろん
 カモミール・セージ・タイムなどのハーブやイチゴ・ピーマン・ナス・トマトなどの野菜の花までも
 樹木ではバラやアジサイ等の花・コニファー類も
 なんと 何処のおうちでも退治に困っている雑草までも利用できちゃうのです 
 雑草にも綺麗な花が咲くものが沢山有りますからね

  ただ残念ながら
 観葉植物類の仲間の一部には 葉が厚くて水分がとても多いもの、またラン類の花は傷みやすいので
 ドライフラワーになりにくいものがあります (しかしこれも腕次第でドライにする事も出来るそうです)

 

ボトルフラワー3 このフラワーボトルはビンの中にドライフラワーが保存されるため
 ホコリが付かず 臭いも発生しません
 しかも壊れにくいので 1〜2年以上も鑑賞できます

 フラワーボトルに使うボトルは、ご家庭にある牛乳ビンやコーヒー等の広口ビンをはじめ
 ワインやお酒 ドリンクのビンまでも利用できますのでリサイクルも出来てしまう一石二鳥!

フラワーボトル見本4

お洒落なインテリアにしたりちょっとしたプレゼントにも使えますよ 

あとは作る人のアイデア次第 o(^-^o)(o^-^)o


  


フラワーボトルの楽しさ 伝わったでしょうか?


 それでは道具を揃えてみましょう 

 びん  

 身の回りにあるどんなびんでも良いですが普段なら捨ててしまうワンウェイのびんがお勧めです
 材料費もタダですしゴミも減りますからね
 初めて作るときは広口びんタイプを使うと良いでしょう
 少し上達したら細口タイプで挑戦してみましょう
 使用済みのびんはラベルを綺麗に剥がし、中を中性洗剤で洗います
 洗浄後もびんに臭いが残る場合は、食器用の漂白剤に浸けておくと臭いがかなり取れます

 

 シリカゲル
 シリカゲルと聞くとお菓子などに入っている乾燥剤を思い浮かべますが
 ここではドライフラワー専用の物を使いますので、手芸店等で購入して下さい
 シリカゲルはメーカーによって粒子の大きさが異なりますが
  フラワーボトルでは花びらや葉を傷めないように粒子の小さい物を使います
 シリカゲルは最初ブルーで乾燥力がダウンするとピンクに変わります
 その時はフライパンや電子レンジを使って加熱する事で再生し何回でも繰り返し再利用出来ます

 

 フローラテープ
 造花用の紙テープです
 びんに入れる花をアレンジする時にこのテープを巻いて固定していきます
 テープを伸ばしながら使用すると糊が出てしっかりと巻きやすくなります
 葉や茎に近い緑色を選んだほうが良いでしょう

 

 フラワー用ワイヤー
 アレンジした花を崩れないようにしっかりと止めるために使用します
 また、びんにフタが無い場合乾燥後の湿気防止のためびんの口にビニールを固定する時にも使います
 輪ゴムでも代用できます

 

 リボン・クラフトペーパー等
 装飾用ですので無くてもOK!
 アレンジした花をびんの中で立てる時にバランスが取れる支持体ともなります
 また、びんの飾り付けにも使用します

 

 その他の道具

 ハサミ
 花切り用 と クラフト用 2種類有れば重宝します

 ペンチ
 ワイヤーを結ぶ時に使用したりスティックを製作する時に使います

 フラワーボトル用スティック
 びんの中のアレンジした花を修正するのに使います
 市販品はたぶん有りませんから自作しましょう
 作り方は、クリーニング屋さんのハンガーを切断し花や葉を傷つけないように先端の部分を折り曲げます

 じょうご・ホース
 シリカゲルをびんの中に入れるときに使用します
 プラスチック製ですと静電気でシリカゲルの粒子が付くことがありますのでアルミ製のほうが良いでしょう
 ホースは透明で少し曲がっている方が使いやすいです

 コップ
 花材の水あげ用

 ラベル
 作成日を記入します       

 このくらい揃えれば充分でしょう   すぐ手に入る物ばかりですね

 あなたも道具を揃えて、ぜひ世界で1本のおしゃれなフラワーボトル作りに挑戦してみましょう



 作ってみよう 初級編 (広口びん)

 最初はデザインしやすくいろいろな種類の花材が入れられる、広口タイプのびんから挑戦してみましょう
 
 広口タイプのびんの中にはフタを付けたまま逆さにすると
 底の部分が意外にきれいな模様や形をしたものがあり
 逆さにして使用するのも面白いかもしれません

 
 それでは実際の手順に従って作り方をご紹介します
 今回説明で使う材料は 牛乳びん・バラ・カスミ草です

 水あげからボトルインまで

 まずは水あげから始めましょう 

 
バラはとても水あげがよい花材です
 自分の庭で咲いている新鮮なものを利用すると仕上がりが特に綺麗です
 花色は淡い色・オレンジ色・赤い色が鮮明に残ります
 .牛乳びんの1/2の高さに中心にバラの花がくるようにして、完成したときの形や色を考えながら位置を決めます

 .バラの長さや花の位置が決まったら下葉を取り蕾や花と花茎だけの姿にします
   切り落とした下葉は捨てずにもう一度花茎に当てながら花と一緒にデザインします
   花と葉を別々にした方がアレンジもしやすく綺麗にできます

 .そしてフローラテープを茎の根本に3・4回ほど強く巻きながら花束のデザインを固定します
   (花茎は乾燥すると針金のように細くなるのでフローラテープはしっかりと巻くことがポイントです)

 次にカスミ草を2・3本放射状に加えて正面から見て後部が高くなるようにアレンジします
 
 乾燥すると茎が細くなりテープで固定した部分がゆるむことがありますので
 花材を1本加えるごとにフローラテープを3回ほど強く巻き付けていきます
 .デザインが完成したら最後に根本に針金を3回ほど巻いて再度固定します
   その上にもう一度フローラテープを巻いて針金を隠します

 デザインした花材をもう一度牛乳びんに当て びんの高さの1/2〜2/3を目安にデザインした茎を切り落とします
 
 びんの中は意外と狭いので花材の量も調整しましょう
 リボンやクラフトペーパーなどで装飾するとより可愛く豪華に見えます

 いよいよボトルインをします

 バラの下葉で花材を包み込むようにしながら、びんの口から少しずつ入れます
 
 この時 指や爪で花材を傷つけないように注意して入れましょう
 ”ストン”とびんの底に上手に落ちるとホッとします
 ワイヤーハンガーなどで作った棒を使ってびんの中の花材を自然な形に直しながら全体を整えます
 

 シリカゲルを入れて乾燥させる

 10デザインが完成したらすぐにじょうごを使ってシリカゲルを入れます

 
一度に入れるとせっかくのデザインが崩れてしまうので
 数回に分けて花材全体が埋まるまで入れましょう
 11びんを栓で密閉します 

 フタが無い時はびんの口にラップを2〜3重にして輪ゴムでしっかり固定します
 作成日や花材を書いたラベルを付けておきましょう

 1週間〜10日後  さて 楽しみな瞬間です

 12びんをそーっと倒しながらシリカゲルを少しずつボール等に出していきます
 13.びんの中の乾燥状態がわかるように新しいシリカゲルをびんの底に5ミリ程入れておきます

 14再び栓などで確実に密閉します 

 
ラップを使う場合、今度は輪ゴムよりワイヤーなどを使った方が確実に密閉できるでしょう
 15クラフトペーパーや布などでラッピングをしたりリボンを付けて完成です

 直射日光や湿度の高い場所・温度差の大きい場所を避ければ1〜2年以上は美しさを鑑賞できます


 
ボトルに入っているので
 玄関やリビング・キッチンなど手に取って触れられる場所に置くのも良いでしょう
 また、びんに中に貝や木の実・ビーズや折り紙などを一緒に入れても素敵ですね