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伏見は綺羅に言葉を継げようとした瞬間、突然何もない空間から螺夜が姿を現した。 「螺夜、お帰りなさい」 綺羅は螺夜へ向かいにっこりと微笑んだ。 そして、伏見の方へ振り向くが、綺羅の動作が突然止まった。 「・・・・・・」 綺羅は何かの声に反応する様に、耳を澄ましている。 「・・・綺羅・・・?」 「・・・あぁ、すみません。伊里座が私を呼んでいるようです・・・。 昔話はまた時間のある時にして頂きますか?」 綺羅はゆっくりと立ち上がり、扉の方へ向かった。 「魔術師の塔の最上階へ行って参ります。もし、遅くなるようでしたら先に休んでいて下さい。 明日の出発も早いですから」 綺羅は紫の瞳を優しく細め、部屋を後にした。 ********************************* エンディングレベル:★☆☆☆☆ ********************************* |