夕暮れ時に輝く月
春の少し肌寒い空
飛行機雲が金色に染まる

高台にある小さなアパート
貴方の部屋の窓際に
一匹の猫が歩いている

貴方の大切な猫
退屈そうに外を見つめている
貴方がそっと抱き寄せた

桜舞うグランドで
夕焼けに染まるグランドで
貴方は一人走り続ける

そんな貴方を見たときから
私は貴方の小さな応援団
声援を知らない応援団

女の子達が噂をしている
クールな貴方の事を
孤高の王の様な貴方

夕暮れ時に貴方の部屋
窓に映るオレンジの太陽
自宅へ向かう私の長い影

見上げた貴方の窓に
いつもの可愛い貴方の猫
退屈そうに外を見つめている

私を見つめている猫が
ミャウと鳴いた
それは貴方を呼ぶ声

自由な猫の気まぐれか
神様のいたずらか
貴方は窓を大きく開けた

クールな貴方の瞳
初めて貴方と私が交差する
貴方は少し恥ずかしそうに微笑んだ









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