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水面に浮かぶ光は月光 冷たく澄んだ空気が風をつくり 水面の月を揺らす その光を見つめる紫の双眸 月色の長い髪 月の護りを受けた青年は 白く清楚な衣に身を包み 消えそうな声で何かを呟いた それは儚く消える夢の始まり 女神が与える力は安らぎ 地上に降りる光は 暗く沈んだ闇を優しく照し 全てのモノに安らぎを与える 神が住む山々に浮かぶ銀の月 近くに見えて遙かに遠い月の光は 神話の中の言霊 神代から続く物語 気高き女神は 輝く月色の長い髪を冷たい風に揺らし 地上のモノ達を見つめる 天上に煌めく銀色の輝きは 誰も寄せ付ける事のない 孤独な輝き 全てのモノに長く暗い影を作り 星達さえも闇に隠す 孤独な月の女神 眠りの時を静かに数え 全ての眠りを見守り続ける 真昼の空に浮かぶ純白の月 強く燃え続ける閃光に見守られ 月は安堵の時を知る 氷の様に冷たく儚く 夜を照らす 孤高の女神 月の女神の安らぎ 白く清楚な衣に身を包んだ青年は 月の欠片を掲げながら 女神に祈りを捧げ続ける 永久に続く 眠りと安らぎを 女神への祈りを |