君は街中で楽しそうに微笑む
その微笑みはまるで天使の様に
雑踏の中に輝いている
その光に集まる男達は天使を射抜く悪魔のよう

そんな心配をよそに
君はいろんな男達とお喋りばかり
僕の気持ちを弄ぶ様に
天使は羽根を羽ばたかせ男達の間を過ぎていく

「そんなアナタが大好きよ」
君は口癖の様に僕に呟く
知っているかい?
君のその一言で僕は仮面をつける
笑った仮面の奥にいる本当の僕を

天使が傷つき帰る場所は
安心して眠りにつける僕のいる場所
心を仮面で隠し僕は家の扉を開く
いつでも帰っておいで情けない僕が微笑む

沢山の仮面を持つ僕に
君は気付いているかい?
僕を見つめる優しい瞳は僕を見透かしているようで
「そんなアナタが大好きよ」
また、僕の耳元で呟いた









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