機械だらけのこの世界は何か不自然で
僕たちを憂鬱にさせる

窓を開ければ青いスクリーン
機械仕掛けの太陽が東から西へと移動していく

ゼンマイのついたカラフルな鳥たちは
音をたてながら飛び去っていく

僕たちは作られた世界の中で何を求めているんだろう
ただモザイクの様につぎはぎだらけの世界で呼吸をしているだけ

機械だらけのこの世界は何か不自由で
僕たちを束縛する

青いスクリーンの外には汚染された空気
黒い空気が星を包んでいる

世界の偉い大人達は
黒い空気から逃れるために人間達の世界に蓋をした

宇宙は計り知れないほど広いというのに
僕たちはガラス張りの小さな世界で生きている

世界はどんな色をしているんだろう
無機質な色をした世界で本当の色を探している

限られた色の世界だけじゃ生きていけないよ
ペイントだけの閉ざされた世界から窓を開けて飛び立とう

機械だらけのこの世界は何か不完全で
僕たちを不安にさせる

科学者達は何もかも機械に変えてしまうけど
残された人類は機械にはほど遠い

機械を使う僕たちは
知らない間に機械に使われているのかな?

誰が何を制御しているのか分からないまま
今日も機械を動かしている

本当の僕は誰だろう?
体から軋んだ音が聞こえてくる
壊れたパーツを取り替えて
部屋の窓を開こう

機械仕掛けの太陽が
今日も時をかけて動いている
僕の銀色に浸食された体にも
機械仕掛けの太陽の光が当たっている









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