眠りの森の姫の様に

貴女は眠りにつく
深い深い夢の世界へ

貴女の時間を止めて
貴女を未来へ託す

未来の力を信じて

僕は貴女を見守っているだろう
いつまでも貴女の側で

季節が流れ
世界が変わっても

僕の時間だけが少しずつ先へ進み
そして、僕が朽ち果てたとしても

ここから見える当たり前の景色も
いずれは変わっていく

そして、貴女は目覚める

まるで眠りの森の姫の様に
誰かのくちづけで

その時、貴女の瞳には何が映るのだろう

貴女は見渡すだろう
変わり果てた世界を

そして、探すだろう
僕の姿を

だから手紙を書きます
貴女へ

僕を見つける事が出来なければ
僕を捜さないで下さい

貴女の前に現れる事が出来なければ
僕を忘れて下さい

大切な貴女が哀しみに埋もれない様に

未来に目覚める貴女へ









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