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貴女は永遠の笑みを浮かべたまま 僕を見つめている 哀しみに包まれた世界は何もかもが色を無くし 残酷な天使たちが冷めた瞳で彼女を見つめる 自ら幕を下ろそうと求める貴女に 僕は何て答えれば良いのだろう? 貴女の虚ろな緑色の瞳が 灰色のソラを見上げている 冷たい風が吹くアスファルトに崩れ落ちたまま 貴女の時は止まったまま 僕だけが月日を重ねていく 私を解き放してと願う貴女に 僕は何て答えれば良かったのだろう? 目覚める事が無い深い眠りについた貴女は 暗く静かな場所で安息の日々を送る 僕の心は貴女から離れない 貴女に最期に渡した小さな白い花束の様に 貴女に抱かれて静かに朽ちていく 僕は貴女を失ったまま 今日も貴女を求め続ける |