返事の来ないメール
淡い期待を抱いてケータイに祈りを込めた

僕らは赤い糸の様にケータイで繋がっている
切れやすい不安定な糸
一方通行に流れる言葉
遠い夜空の下、君に届いているかい?

出逢って間もない僕らには固い絆もあるわけないし
君の気持ちも本当は知らない

「あの時の出逢いは君にとってもう過去のもの?」
そう一人呟いて胸に小さなキズが出来た

何か理由をつけてメールを送る
返事も拒否もない君に
電話する勇気は僕にはなくて
鳴らないケータイ握りしめる

僕の赤い糸
その先に君がいる自信もなくて
赤い糸なんて初めからなかったのかな?

逢いたい今すぐ
遠い夜空の下、君は何を想っているの?

「君はこんな気持ち想っている事すら知らないだろう?」
そう一人呟いてダメな自分にため息をついた









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