白い壁
四角い空

唯一切り抜かれた四角い空間

僕の世界の全て

動かない躰
躰に繋がる異質なモノ

僕は空を見上げている
四角い空の先

硝子玉の瞳
青い空を見続ける

青い空がオレンジ色に変わり
世界と遮断された空間になるまで

微睡みの夢


『人は空を飛べない』

四角い空に過ぎる雲
青い空の白い雲

四角い空を抜けて
何処までも続く空へ

きっと人は飛べる

いつか読んだ本
人が鳥のように翼を持って自由に空を飛ぶには
人の重さを支える巨大な翼が必要になり
翼を支える強靱な筋肉が必要になる

それは人としての形を成さなくなり
人では無くなる

でも僕は空を飛ぶ
大きな翼なんて必要ない
自由に動く躰で
上昇気流に乗って遠くまで

高く高く高く

四角い空を抜けて
何処までも続く空へ

躰に繋がる異質なモノ
白衣を着た人間達

硝子玉の瞳

眠り続ける僕









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