Mydent times

発行日2001-11-21

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(株)マイ・デント

テキスト ボックス: ディーター・シュルツ氏
「ファンクショナル・ワックスアップ・テクニック」の研修会を受講して
テキスト ボックス: ディーター・シュルツ氏
1944年生まれ、1962年より歯科技工を学び、1980年に歯科技工士マイスターのM.H.ポルツ氏と出会う。1985年ベンスハイムでラボを開業。現在は、国際歯科技工協会(イタリア・リミニ)の講師、AUZ(歯科技工総合アカデミー)の大学講師、ベンスハイム歯科技工団体のメンバーでもあり、今ヨーロッパで最も注目されている歯科技工士の一人です。
テキスト ボックス:  ファンクショナル・ワックスアップ・テクニックの咬合面形態の考え方
従来のカスプ・フォッサ・ワックスアップ・テクニックに対し、シュルツ氏らの考え方である「生物力学的ワックスアップ・テクニック」は、解剖学的形態のみならず、下顎運動路において下顎運動と調和のとれた咬合面の形態をも付与していくというものです。
 ファンクショナル・ワックスアップ・テクニックの実際
基本的にはワックスコーン・テクニックを用いるが、従来のP.K.トーマスやE.V.ペイネなどのテクニックに見られるフィッシュマウスを構築していくカスプ・フォッサ・ワックスアップ・テクニックとは異なり、各咬頭事に色を変えてコーンを単独で構築していく方法です。
 以上大変わかり難いことが多いと思いますが、更なる詳細につきましては、来春頃に関連論文が出されるそうなので参考にしていただくか、ドイツ語で良ければシュルツ氏が書かれたテキストブック(当面は和訳の予定がないそうです)があり、購入できます。詳しい事はマイ・デントにお問い合わせください。

 
テキスト ボックス: HomePage  http:// www.clio.ne.jp/home/mydent/
テキスト ボックス: Mail:   mydent@clio.ne.jp
テキスト ボックス: 9月22日(土)から9月24日(月)の3日間にわたり「ファンクショナル・ワックスアップ・テクニック」の講演・実習コースが、カボ・EWL主催にて行われた。通訳に大畠一成氏(歯科技工士マイスター)を迎えて、1日目が講演会、2・3日目が実習というとても充実した内容のものでした。シュルツ氏のテクニックはヨーロッパで最先端の咬合理論と言われており、その理論が勉強できた事はとても貴重な経験でした。マイ・デントでの受講者は三名でしたが、状況が許せばもっと多くの社員が勉強する価値のある内容だったと思います。
 さて、シュルツ氏は来年も来日を期待されるほど、日本での注目度も上がっています。したがってマイ・デントに於いては今後もこの咬合理論に注目を続けながら、勉強した事が少しでも日々の技工にいかせるよう工夫努力をしていきたいと思います。

 ここで、シュルツ氏、およびそのテクニックについて簡単に御紹介いたします。
テキスト ボックス: 今回の受講を通じて、正直なところ自分の能力に不甲斐無さを感じて帰ってきました。それは、シュルツ氏の理論は何となく理解できたものの、実習に至っては決して満足の行くものができなかったからです。頭で理解した物を実際に表現し、また形にする事の難しさを改めて実感しました。この事は日々の技工にそのまま当てはまります。今後も努力を怠らないようにという警鐘と受け止めて研鑚を続けていきたいと思います。                                                                           												翁 充伸

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