Mydent times

発行日2002-4-17

 第11号

(株)マイ・デント

テキスト ボックス: 総義歯講習会を受講して

先生が吸着した義歯をピンセットで引っ張りどのくらいの吸着があるのかを見せてくれました。実際には見たことがなかったのですが、村岡先生の義歯は想像を超える吸着力でした。また、患者さんが義歯がすぐ落ちてしまうというケースでは、粘膜の調整をするのではなく、咬合を調整しただけでした。すると本当に義歯の吸着が良くなったのには驚きました。村岡先生はリベースは最終手段だといっていました。また印象方法も既製トレーとアルジネートで一度印象し、余分なところをナイフで落として個人トレーのようにしてから、もう一度柔らかいアルジネートを注いで印象する二重印象法を行っていました。アルジネートでもあそこまできれいに印象出来るのだと驚かされました。恥ずかしながら驚きと発見の多いものでした。また、先生によって考え方の違いがあることもわかりました。佐藤先生と村岡先生では、総義歯の側方運動時の人工歯の当て方が違っていました。それぞれ意味あってのことだと思いますが、僕としては悩むところです。この二つの講義を聴いて、僕なりに少しは自信がついた気がします。実際にやってみるとうまくいかないのですが、自分のものにしていきたいと思います。そして、患者さんに満足していただける技工物が作れる歯科技工士になれるよう、日々努力していきたいと思います。       高橋亮

 

テキスト ボックス:  昨年は、僕にとって勉強する機会の多い年だったと思います。それは、4月から9月まで半年にわたり佐藤幸司先生の講習会があり、また11月には村岡秀明先生の講習会と、有意義な年でした。
 佐藤先生の講義の内容は、『よくかめる義歯の製作方法』ということで、印象から始まり、模型からの粘膜面の読みとり方、人工歯の選択方法、排列位置、咬合の種類、削合、歯肉形成など、完成まで半年かけて、一つ一つ丁寧に教えていただきました。今までわかっていたつもりだったことが、実はよくわかっていなかったり、なかなか学生の時には理解しづらかったことなどが、基本から改めて再認識することができました。また、講義だけでなく、実際に排列、歯肉形成など目の前で説明しながらやっていただくことによって、講義の内容も理解できたと思います。
また、村岡先生の講習会は、『はずれない義歯、痛くない義歯』というテーマの元に講義が始まりました。村岡先生は佐藤先生と違い、歯科医師ということもあり、実際のチェアーサイドの様子を取り入れながら、DVDを用いて映像として見せてくれました。自分はそういうチェアーサイドの様子を見たことがなかったので、いろいろと発見がありました。また、スライドとは違い、DVDは動きがある分わかり易かったです。その映像の中で義歯の吸着についてのことがありましたが、実際にテキスト ボックス:  最近何回か出席した講演会や、ビジネス関係の文面等に盛んに使われる言葉として、 「勝ち組、負け組」という言葉が目に付きます。スポーツに於ける勝負の世界ならいざ知らず、どうも我々の仕事の世界や、人間としての生き方までこの言葉を一様に当てはめられてはどうにも納得がいかない。
 歯科関係の様々な厳しい現実にさテキスト ボックス: らされる中、なんとかこのような状態から脱したいと願っているのは自分一人ではないのであって、「自分だけが又、自分の職場だけが良ければ他はどうなってもしらないよ」という考えはエゴ丸出しであまり品性が高いとはいえない。「この厳しい現実社会においてそんな観念的な甘いことなんか通用しませんよ」といわんばかりに、なりふりかまわない技工料金の安売り競争がまかり通っている。自分の職場もその現実にさらされていて、日々不安と迷い

最先端メタルボンド用陶材

IPSデザイン」導入のお知らせ

テキスト ボックス: HomePage  http:// www.clio.ne.jp/home/mydent/
テキスト ボックス: Mail:   mydent@clio.ne.jp

 この度マイ・デントでは、今までのメタルボンド用陶材における成分とは違う画期的な陶材を導入いたしました。今日の歯科診療では、セラミック修復物に機能性と、審美性が益々求められるようになってきており、各陶材メーカーやセラミストは高まる要求を満たすためしのぎを削っています。

 今回導入いたしましたイボクラー社の「IPSデザイン」は、天然歯の色調や構造をモデルとして「フルオロアパタイトガラスセラミック」と云う新素材を開発し審美性、機能性、を満たしてくれる世界最先端のメタルボンド用焼き付け陶材であります。この陶材の大きな特徴をあげるとすれば、天然歯質成分に近いフルオロアパタイトガラスセラミックを使用することにより天然歯に優しいと云うことがあげられます。又、視覚的にも天然歯により近くなり審美性が非常に高まったといえます。マイ・デントでは、従来のメタルボンド用陶材「IPS クラッシック」、「ジーセラオービット」と共に特にフルカバータイプのケースにデザインを使用していきたいと思いますので御案内いたします。

 

          小田切和雄

テキスト ボックス: の連続である。
 「二十一世紀は本物志向の世紀に必ずなる」と講演された船井総研会長の言葉を信じ、歯科技工士として、又それ以前に人間としての本来あるべき姿を求めつつ日々精進したいものである。
 たとえ結果が世間で云う流行り言葉の「負け組」と云われようとも。
                                 小田切和雄