My・dent times |
発行日2000-2-28 |
第1巻 第2号 |
(株)マイ・デント |
大切さを実感すると共に、今後の経験に役立てて行きたいと思います。 さて、マイ・デントもベルグラスを数症例経験して来ましたが、臨床に立ち合わせていただくと、先生方が良い評価をしてくださる時や、患者さんから感謝の言葉をいただく時などもあり、とても励みに感じております。 今後もこのように貴重な経験が続けられますように、日々研鑚してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。 なお、ベルグラスの詳細については、小田切康二・翁充伸 にお問い合わせください。 翁充伸 |
今年、2月6日をもって、8回に及ぶ丸茂研修会を無事終了することができました。丸茂研修会とは、日本歯科大学の講師であられる丸茂先生による主として咬合理論の勉強会で、私はその技工士コース第2期生ということです。最終回となる6日には受講者が各自制作した自分のスプリントを使い昼食や、おやつを頂くことになりました。まずはピーナツ、これは噛めるものの口の中で移動してしまい悪戦苦闘。次にごま、口の中に入れる前から無理だと思ったら案の定、どこにゴマがあるのかわからない、ましてや、噛んでいる感触もなければゴマの風味も無いという全くのお手上げ状態。 |
丸茂研修会に参加して |
その次は漬け物。これもツルツル滑ってしまい「歯が立たない」とはこのこと。今度はサキイカ。噛もうとするが力が入らない状態、従って「サキイカ」の風味など伝わってこない。この頃になると顎が疲れてくるのと、空腹とで自分の歯で早くお弁当を頂きたくなってきました。冗談で先生にそう言うと、まだまだこれからとのこと。講師の先生からの指示で、スプリント上に下顎6番の咬頭が当たる位置をインキし、その位置に向かい外側後方からフィッシャーバーで楔状に切り込み3本を入れ、咬頭が抜けていく方向にもこちらは逆の切り込みを入れました。さあ、同じように食べてみてくださいとのことで、まずピーナツから再び挑戦。いい音がしてピーナツが噛めました。ゴマも噛めるんです、漬け物も噛めます、サキイカも前とはハッキリと違います。たった2カ所に楔状の溝を入れるだけでこれ程の違い。久々の感動を味わいました。次に、先生が今度は主咀嚼側6番の反対側所謂、平衡側7番舌側咬頭付近にバランシングコンタクトを付与してくださいとの指示で、即重レジンにて バランシングコンタクトを付与してサキイカを食べてみました。またまた驚きました。先程はあまり力が入らなかったのに、今度はサキイカを噛みしめる感触があります。又、サキイカ独特の香りもします。これには受講者一同本当にビックリした様子でありました。今回の丸茂研修会を受講して、今まで学んできた咬合理論というものを体験をとおして考えさせられると共に、謙虚な姿勢で学んでいく大切さをつくづく感じた研修会となりました。 小田切和雄 |