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My･dent times

発行日2000-6-14

第1巻　第4号

（株）マイ・デント

テキストボックス: 鋳造体を語る上で特に重要視される点は適合だと思います｡技工技術上で適合に影響する要因上位項目を考えてみると ●ワックスの種類、及びワックスパターン採得技術｡ ●埋没材の選択、及びその使用方法｡ ●リングファーネスの性能、及び鋳造方法 ●実体顕微鏡を使用した“マイクロテクニック”｡　　等が挙げられると思います｡ところで鋳造体の適合と同程度に重要視される『鋳造対の物性』、つまり鋳造された金属の状態はいかがでしょうか｡状態の良し悪しが口腔内環境に影響するという事は、適合要因と同様に、とても重要な事だと思います｡そこで今回はその鋳造体の物性に最も影響がある｢鋳造機｣についてご紹介いたします｡＊マイ･デントが現在使用している鋳造機について＊ CASPAC MKⅢは遠心鋳造機の欠点を克服する目的で、８年前に導入いたしました｡温度管理システムを内蔵し、真空加圧鋳造の効果もあり、銀合金･ノンプレシャス合金を除くすべての金属に使用してきて好結果を得ています｡ＣＬ-I95は金属床などノンプレシャス合金まで鋳造可能と言うことで、２年前に導入いたしました｡それまで使っていた高周波遠心鋳造機には温度管理システムが無かったことを考慮して機種変更を行いましたが、真空加圧鋳造の効果も加わり、さらに良い結果が得られていると思います｡現在は銀合金を除くすべての金属に使用しており、マイ･デントのメイン鋳造機の座についています。カー遠心鋳造機は、温度管理システムがないという理由から、銀合金のみの使用に限定しています｡

居間に入ると誰もいないのにテレビが付いていた。相変わらず孫たちが先程まで見ていたであろうところの「アンパンマン」のビデオである。たまには居間でひとりゆっくりするのもいいだろうと焼酎のお湯割りを作り久しぶりに「ニュース９」を見ていると、二人の孫がはだかで風呂場から躍り出てきた。そして「アンパンマン」のビデオがついていないので面白くない様子である。えらいけんまくになって私のメガネをつついた。危ないじゃないか！おもわず私の手が孫の頭をピシャ

リと叩いていた。自分でもビックリするほど本気に怒ってしまった。まだ保育園年少組になろうかという孫娘も普段見せたことの無いような表情で泣くのをこらえていた。わたし一人になり「クローズアップ現代」で取り上げていたキャリア警察官の失態についての報道を見終わって居間のドアを閉めようとすると何かがつかえていてドアが閉まらない。下を向いたとたんドアの取っ手が自分のメガネに当たりそのメガネがひどく変形してしまった。鏡を見ると目の下から血が流れている。それを見て益々心が荒んだのか、女房にまで普段云ったことの無いような暴言を吐いてしまった。こんな生命

テキストボックス: 以上、マイ･デントの鋳造を支える三機種を紹介させていただきましたが、先生方にお届けしている鋳造体はいかがでしょうか？何か御意見･御感想などお伺いできれば幸いに存じます｡ところで、鋳造体が具備すべき条件は決して物性だけでなく、冒頭に書いた適合も含めて、技工技術に依存する部分がまだまだたくさんあります｡鋳造機の性能をより生かせるよう、マイ･デントの技工士も一人一人努力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします｡

テキストボックス: 翌日の午前中に一軒ラボを見学しに行った。住宅街にあるラボと聞いていたので小さなラボかな？と思いながら行ってみると、従業員が４０人もいる大きなラボだった。ここでは実際の仕事の進め方やサンプルを見させてもらった。建物自体は古く、今回見学するラボの中では、松・竹・梅で、梅だと後で聞いたが、あのラボのどこが「梅」なのか気づかないくらい設備は充実していた。昼食は街中のレストランで食べて、午後はヘッセン州立のマイスター学校に行った。ドイツではマイスター試験に通らないと開業することが出来ず、そのための学校である。しかし、そもそもこの国で技工士になるためには、３年半学校に通いながら同時にどこかのラボで実務も経験しなければならない。そして一週間の実技試験、筆記試験、口頭試験これに通って初めて技工士になれる。マイスター学校に行くにはさらに実務経験が５年必要になる。そこでは実技、理論から経営法規さらに後輩の教育のしかたまで習う。ちなみに就学期間は夜間で２年半、学費は１万３５００マルクかかる。ヘッセン州では一年間に２０～２５人マイスターを輩出している。ドイツ語が出来れば国籍は関係ないらしい。生徒の中に一人東洋人らしい男性がいたので声をかけてみると韓国人だった。皆、全体的に意識レベルが高くマイスター学校に来るのだから当たり前だが、やる気に満ち溢れているように見えた。明日もう２カ所ラボを見学しに行く。　　つづく　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小田切康二

テキストボックス: 鋳造方式の解説真空加圧→　鋳巣が入りにくく、精密である｡金属分子組成に変化がない｡遠心鋳造→　鋳造初期圧が十分に得にくい｡金属融解方式の解説高周波誘導→　融解速度が速く、高溶合金も短時間で溶解が可能｡電気融解→　正確な温度が得られ、オーバ－ヒ－トの心配が少ない。ブローパイプ→　温度管理に難点がある｡

状態になったのは今年始まって以来の出来事。何故その日に限りそのような醜い心が出てしまったのか未だに解らない。５０も半ばになるというのにまだまだ修行が足りない愚か者の私であります。　　　　　　　　　　　　　　　　和坊

名　　称	分　　類	鋳造方式	金属融解方式	温度管理方式
CL-I 95 (株)パナヘラウス	高周波真空加圧鋳造機	真空加圧	高周波誘導	電子制御
CASPAC MKⅢ デントロニクス	真空加圧鋳造機	真空加圧	電気融解 [白金マッフル]	デジタル温度調節
遠心鋳造機 Kerr社	遠心鋳造機 [横型･スプリング式]	遠心鋳造	ブローパイプ	なし

CL-I 95