My・dent times |
発行日2000-9-20 |
第1巻 第5号 |
(株)マイ・デント |
毎日の生活の中で、自分のお得意とする分野の仕事に夢中で取り組んでいるときはよいのですが、ふと政治のこと、経済のこと、歯科業界のこと、又マイ・デントに於けるいろんな問題点などを考えてしまうとつい「不安」が増してきます。この「不安」というのは自分ばかりでないとは思いますが、今までに経験したことのない大きなものになっていることは確かなようです。このような状態から早く逃れようといろんな策を考えるのですが、凡夫の考えることなど大したことが出来るはずもなくなかなか実行には移せない |
ものです。せめてこのような時代だからこそ“腹を据えて″自分が正しいと信ずる道を歩んでいきたいものです。 歯科技工業界も価格競争の激化の波が吹き荒れて、日本歯科技工士会の唱える、いわゆる「7対3」などはどこかへ吹き飛んでしまっているのが現実です。硬質レジン冠などはとうとう技工料3,000円という技工所が出てきました。人間の口の中に入る補綴物は「安ければ良し」だけではないと思います。おなじ硬質レジン冠でも、適合状態(目視、マイクロスコープ)の違い、金属の鋳造状態の良否、硬質レジンの物性状況、色調、形態など一つとして同じ出来ではなく、おろそかに出来ないと思います。医療を標榜するのであれば、価格も一つの |
条件とはなりますが、それが全てではないと思います。 厳しい歯科医療の状況下、大変ではありますが自分たちが歯科技工士として納得のいく仕事を目指していきたいと思います。又このような歯科技工業界の価格競争の激しい中、また歯科医院経営も大変な中、私どもマイ・デントにお仕事を出して下さる先生方に心より感謝申し上げますと共に、厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございます。 マイ・デント 小田切和雄 |