Mydent times

発行日2001-5-9

 第8号

(株)マイ・デント

テキスト ボックス: 総義歯の講習会
テキスト ボックス: 佐藤幸司先生プロフィール
昭和25年大分県生まれ
大分歯科技術専門学校卒
佐藤補綴研究室室長
東海歯科医療専門学校専攻科講師
日本歯科技工士会生涯研修認定講師
名古屋市立大学医学部第一解剖学教室研究員
テキスト ボックス:  このたびマイ・デントでは創立30周年記念事業として総義歯の分野では権威の佐藤幸司先生をお迎えして、6ヶ月間にわたって講習会を行うことになりました。
マイ・デントには若いスタッフも増えましたので、義歯の基礎から応用までじっくりと勉強することになりました。
テキスト ボックス: 色とりどりの花が咲き乱れる春となり、私がマイ・デントに入社して早くも一年が経った。学生時代の実習は一日に2から3ケースを並行して進める程度であったが、その当時の自分にはそれをこなすだけで精一杯

“真空攪拌埋没機”革命

3月15日、突然マイ・デントに革命機器がやってきました!

それは前回のマイ・デント タイムスで所長が少し触れていた、噂の真空攪拌埋没機です。優れた攪拌機の導入が、経済状態の苦悩に勝る好結果を生むと信じての決断でした。

さて、その攪拌機とは

『マルチバックコンパクト』と言います。

カタログに明記された特長は

l常に最高の練和状態が得られます。

l練和(回転)スピード、回転方向、バキュームレベル、練和時間のプログラムを希望どうり設定することが出来ます。

lコンピュータープログラミングによるコントロール。となりますが、これだけでは判り難いので、優れた特性を従来機と比較すると

テキスト ボックス: l練和(回転)スピードの最高値が600rpmと従来機の2〜3倍ほどに高い。
l回転方向を右、又は左回転と1つのプログラムの中にランダムに存在させることができ、更にはそのスピードも個々に変えられること。(従来機では一般的に単一方向、単一スピードのみです)
l真空値を0〜100%まで様々に変えることができ、行程別に指定もできる。
l上記した特性を十分発揮するため、85行程にまで細分化して作動するプログラムが10種類まで記憶可能である。
この様にいくつもの優れた特性があります。では、実際に使用した感想を書いてみます。最も特長ある点は、練和物が埋没材、あるいは石膏であっても非常にクリーミー(きめ細かく混ぜられている感じ)である事です。これは練和スピードの高さによります。
もうひとつの特長は、やはり気泡混入が少ない事です。これは真空値の高さによります。
これらの特長により、練和物は非常に流しやすくなり、流入途中で気泡を巻き込む可能性もかなり少なくなります。結果として、後の技工作業に好影響をもたらしてくれるのです。
 例えばメタルボンド、金属床、インプラントのように精度が要求される仕事は勿論の事、保険分野の仕事に於いても大きなメリットがあると信じています。
 以上、新機器の良い所ばかり書き並べてきましたが、マイ・デントにある先代の攪拌機も、十数年前は鳴り物入りで登場した事を思い出しました。当時とすれば最先端機器だったのです。しかし、時が経てば機械も進歩し、従来の欠点が改良された最新式の物が作られるのは当たり前と言えます。
 ところが、そのような一言ですむ機械等とは違って、私たちマイ・デント、また個々の技工士は「十数年前は優秀だったのに」と言われることのない様、日々の努力研鑚を自覚しながら、一方では、今回の攪拌機の世代交代にはちょっと複雑な感を抱いた今日この頃です。                    翁 充伸
テキスト ボックス: New Products
テキスト ボックス: HomePage  http:// www.clio.ne.jp/home/mydent/
テキスト ボックス: Mail:   mydent@clio.ne.jp
テキスト ボックス: だった。学校の先生方にも「もっと手を早く、今のスピードでは社会に出てもやっていけないぞ」と、よく言われた。実際入社して、仕事として技工をやっていく上で、如何によいものを短時間で制作できるかが私の課題であり、先生方の言っていたことの意味を改めて痛感させられる毎日である。
現在はCr-Brからデンチャーに移って仕事をしているが、ワイヤー屈曲などへの苦手意識が強く、慣れるまで大変だった。4月から佐藤幸テキスト ボックス: 司先生の講習会が始まったのでデンチャーについてしっかり学んでいきたいと思う。
技工所で働いていると、患者さんと接する機会も少なく、主に石膏模型上での作業であるが、患者さんの口腔内の補綴物を製作する医療行為であることを常に念頭に置き、向上心を持って頑張っていきたい。
小林文恵
テキスト ボックス:  第1回は総義歯学の総論から始まりました。総義歯を考える上で忘れてならないのは筋肉の存在です。吸着した総義歯が安定するためには筋肉によるグリップが必要です。2枚のガラス板の間に水があると上下にははずれませんが横方向には簡単に動きます。総義歯の場合にこの横方向の動きを抑えるのが筋肉です。模型を見てこの筋肉を読みとることが必要となります。
義歯の後縁はアーライン上、口蓋小窩の1mm手前です。口蓋小窩を覆うと義歯ははずれませんが、おう吐反応を起こします。下顎は臼後結節の最低1/2は覆います。
テキスト ボックス: 佐藤先生のQ&Aコーナー
Q スナップ印象をする際に一番良い印象法は?
A アルギン酸印象材での2回法がおすすめです。最初は硬めの印象材で採り、その上に柔らかく練った印象材を盛って採得します。くっつきが悪い場合には最初の印象材をトーチで軽くあぶると良いでしょう。
テキスト ボックス: 最終回9/8(土)は先生方にもお話を聞いていただくように予定しております。