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聴耳日記SPECIAL(井上和彦さんの出演作感想記)     聴耳日記SPECIAL・目次 
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 第13弾の1の1
 '03.08.16 12:00 start 「和の一本漬け〜30年もの有ります」(チケット色:ピンク)
         at Spase元氣(渋谷区) 1drink 3,500円(会員外3,800円)
 

この日は雨。そして同日は海辺の某会場でビックイベントも開催中。わたしのメモの最初は“コミケ伝説に勝った雨男”でした。(笑)。
前説でも、団野さん:「和彦さんのイベントに雨はつき物。本領発揮です。朝起きたときに“やっぱりかぁ〜”って(笑)」やっぱり、やっぱりなんだ。
この雨は公共交通機関にも影響が出たために、雨待ちで開演も10分ほど遅れました。

「Why」「Guilty」

MC@
井上さん:「井上和彦です。見て分かる?」 ええ、もうさすがに分かります。(笑)。井上さん:「脱いじゃいます」とジャケットを脱いで、
井上さん:「デ、ビュ、ウ、さん、じゅっ、しゅう、ねーん!!」と力の入ったコールから。イベントMCスタートです。
井上さん:「30周年だよ。信じられる?バッカじゃないの?!(笑)」 これこれ、自分のことなんだから。
井上さん:「ずっとみんなが応援してくれて、若い皆さんが…」と客席を見渡し、井上さん:「一見(笑)」 最近のお約束ですね。
井上さん:「今日は、そんなみんなを釘付けよっvv」と。はいはい。可愛く悩殺したところで、先に。…ごめんね冷静でさ。(笑)。

井上さん:「ここで市場調査してみようか。30年前…一休さんの哲斎さん、知ってる人?」 ファン:「リアルタイムでですか?」
井上さん:「そう、リアルタイムで」となると、わたしは微妙だ。井上さん:「一休さん」 さすがに挙がる手は少ない。
井上さん:「ダンガードA」。って、それってば“協力:青ニプロ”時代ってお聞きしましたけど? あ、まぁ、劇場版には出演者にお名前がありましたけど。
井上さん:「キャンディ・キャンディ。20年前? それくらいは経ってるよね」 そこでここまで手を挙げているファンの方と会話をしていると、
井上さん:「…分かっていることは、みんなそれ以上の歳ってこと。(笑)」 だから年齢ネタ振るなっての。(笑)。
徐々に年代が若くなってきまして、井上さん:「009」 このあたりまでは挙がる手もあまり増えない。
井上さん:「ギンガイザー」(爆!)よしきたっ! リアルタイムには知らないけれど、手を挙げたいという衝動に駆られたさっ!(笑)。
井上さん:「ジリオン。ボーグマン。シュラト。嬉しいねー。飛影。ビスマルク…って同じ人ばっかりじゃん!!」 しょーないやん!
井上さん:「あかぬけ一番。ぐっときて、美味しんぼ!」と、挙がる手がばっと増えると、井上さん:「良かったよー。山岡士郎はねぇ」 
年齢的に難しい人はさておき、一般的知名度の高い作品ですものね。
そこで気を抜いていたら、いきなり、井上さん:「NARUTO!(笑)」 飛びすぎっ! 井上さん:「これは知ってるよね。知らないって言ったら殴るよ」
続けてフェイク。井上さん:「遙か、知らない人」 旗上げゲームかいっ。
思いっきり手を挙げようとしたファンの動揺が楽しかったようで、してやったりの笑みの井上さんでした。
井上さん:「遙かはすごいよね。ゲーム、CD、アニメにもなって、あとはTV版」 期待の歓声が上がると、井上さん:「絶対に無いと思うけどね」
と、ちょっと冷静にオチ。な〜んか、含みが有りそうに感じたのは考えすぎかしらん?

井上さん:「デビューした頃は人気若手声優で、LPとか出してました。もうねぇ、自分でも聴けない」と言いつつ、
LP大のものを耳に近づける仕草をしながら、井上さん:「耳にあてても聴こえないしねぇ」…またベタな…。
井上さん:「古い方…失礼、オールドな方」 同じやっちゅうの(笑)。井上さん:「昔からずっと一緒に歩いてきた人」 これならどうだと言うと、
それに反応したファンに、井上さん:「ありがとうございます」と笑顔。その前振りからそのレコード時代の曲へ。

「P.S.アイ・ラブ・ユー」「プレゼント」「横浜HERO」

MCA
井上さん:「はぁ〜〜〜〜(溜め息)。息切れと共にお送りしました(笑)。のってる? オレだけじゃない? 
井上和彦が動いてる〜(と、ぼーっとした顔真似)。人形じゃないからね。人間だからね」 そんなことを言い含められるのって一体…。
井上さん:「のってください。途中でテンポとか変わらないから」 それは重要だ。(笑)。
井上さん:「やたらとノドが渇く」と、ステージ裏に隠し置いてあったペットボトル(500ml)をひとくち。
ラベルがはがしてあって中身は不明でしたが、黄色系のお茶の色みたいでした。
井上さん:「30年ってことで、興奮してるのかな?」 そうなんですか? 井上さん:「もうすぐ定年だよね」 ファン:「え〜?」 井上さん:「違う?」
ファン:「普通は40年くらい」 井上さん:「あ、40年か。でも、もう充分でしょ?」 との問い掛けにファンの反応が鈍かったために、
井上さん:「今日、終わりです」 ファン:「えーっっ!!」 井上さん:「急に元気になりやがって!(笑)」 なりやがって、て。
冷たいことを言った後にはフォローを忘れずに。井上さん:「愛してる。愛してる。愛してる。愛してる」 乱発すんな。(笑)。

井上さん:「アニメーションが重要でしたね。色々やりましたけど、全部をよく覚えていません。ファンレターとかで、“こんなのやってたんですか?”って、
訊かれて“やってたのぉ〜っ?!”って。(笑)。きっとやってたんだと思います」 そりゃあれだけの出演作の量ですからねぇ。
ゲスト出演や単発モノなんて覚えきれないでしょうね。ファンとしても覚えきれません。井上さん:「そんなのを思い出しながら、そんな歌を…」
ファン:「そんな歌って?」 井上さん:「聴きゃ分かるんだよっ!」って、何でそんなにやさぐれてるのよ。
井上さん:「声優・井上和彦といえば、これがなければ始まらない!」 ジャカジャカジャン!と009のOP前奏がSEで。

ヨロシク仮面のテーマ中のNAを団野さんが言い切ると、井上さん:「上手いねぇ〜」と嬉しそう。
月下美人の前奏で起きた悲鳴のときに見えた、ちょっと苦笑っぽい表情が印象的でした。

「誰がために」「メロスのように」「ヨロシク仮面 テーマ」「薔薇の部屋」「セクシーコマンドー部 主だい歌(ブルース)」
「ローラーヒーロームテキング」「I can't stop your heat」「月下美人」

MCB
アコースティックギターを持って登場。演歌の流しみたいだと思っていたら、マイク位置を直しながら、 井上さん:「おねえさん。1曲いかがですか」(笑)。
直前の元氣組の告知について、井上さん:「あんなやつらばっかり。そのお父さんってどうよ」 素敵だと思います。
井上さん:「CDの愛と恋、結構、頑張ってます」と話し始め、その後思うままにMCは流れていきます。間を置いたりしていらしたので、
その場ではとても自然でしたが、いざ文字に置くと脈絡が変かもしれません。あしからず。全体にぼそっとしたしゃべり方でした。
井上さん:「自分の中でも思い出に残る年にしたいなぁ。井上和彦を感じていただければ…感じてっv」可愛く言うのは反則ですってば。
ちょっと空いた間に耐え切れずに笑ってしまったファンに、井上さん:「何がおかしいのよ。真面目な歌を歌おうとしてるのにっ。
…戦争って、やだね。意味無いじゃん。…何もできないけれど、思うだけでも大事なことだよね」 そうして、歌、悲しみへ。

「悲しみ」

MCC
井上さん:「大上段に構えているわけじゃないけど、人が生きるってどういうことかを考えた年でした。愛が大事だなぁって。
つながり合って、助け合って、いっぱい笑っていけたら、いいな…」 そう言って見せたとても柔らかな微笑が、心に残っています。

「幸せの通り道」

MCD
井上さん:「幸せの通り道と何だっけ? 聴いてもらいました」 いつもなら曲名忘れんなと突っ込むところですが、そういう雰囲気では無かったですね。
井上さん:「僕の部屋に来ていただきます…ました。小さい部屋ですが」 100人入っても小さいんだ。…って、もうメモで突っ込んでるよ、わし。(^^;)。
井上さん:「幸せの通り道、この曲はいつもは途中からオケとか入るんだけど、今日はアコギだけでお届けしました」

井上さん:「秋から、何だっけ? アニメが始まります」 ファン:「クロノクルセイド」 井上さん:「どんな話ですか? どういう役?」
ファン:「悪役?」って、どっちが訊いとるんだか。とはいえ、宣伝は必要なので、井上さん:「乞う、ご期待っ!」(笑)。

井上さん:「音響監督もついにBLデビュー。これはミス・キャストだろうって(笑)」 うまいっ!(笑)。
井上さん:「7、8だっけ? リアルな音付けは止めてくれって言われました。でも、もう出ちゃったもん♪ 次から気を付けます」
次って、やる気満々ですな。井上さん:「リアリティーを追及しただけなのに。女性は想像する部分が欲しいんだよね。
あ、何も付けないっていうのはどうかな?」 音響効果が無くて演技だけっていうのは、なんか、こう…。リアルすぎてなんかヤダ。
井上さん:「キカイダーも、キカイダー対イナズマンっていうので、昔のと新作を合わせて出るのかな? キカイダーファンの人も是非。
僕のファンの人も是非」って言われたから買っちゃったよ、DVD−BOX。(^^;)。
井上さん:「ここ、凝ったなって思ってください」と、自分の肩に触れる。ま、つまりは肩凝りにかけているわけで、
思わず笑ってしまったファンに、井上さん:「こういうギャグ好き? オヤジ入ってるねぇ」(笑)。
井上さん:「声優と音響監督と元氣の社長と教室の先生と、4つやってて分かんなくなってる。(笑)。本業はあくまでも声優ですから、
聴いたら応援してね」

井上さん:「30周年で色々と思い出したけど、こういうところに出てくると言葉が出てこない。…困った…いろいろ有りすぎて…」と、言葉を探す。
井上さん:「語るには、この短い時間じゃ無理。これからもファンでいてくれれば分かるから。…って、脅してやんの(笑)」脅されてたんだ。(笑)。
井上さん:「初めの頃は、僕、3月生まれなんで、誕生日の前に17歳で高校を卒業して、ボーリング場に勤めて、日本テレビの大道具やって、
挫折して、タレント養成所へ行ったのね。その養成所の卒業の前に仕事が来て、そこから数えると、今年で30年。ラジオCMの1回か2回のやつで」
かの有名な亀屋万年堂の水羊羹ですね。井上さん:「最初の頃は2〜3ヶ月に1回仕事が入って、それが月イチになって、月に2〜3回になって。
月に20本くらいやって、その頃やっとみんなの目に止まるようになって。22〜3の頃かな」 すみません、わたしは年代考証ができませんので、
お近くの分かる方にフォローしてもらってくださいな。わたしこだわりのギンガイザーは23歳の頃かな?
井上さん:「記憶に残る仕事も有るよ。すごかったのが池袋のパンダ!」 思い出しただけで楽しくなってしまったらしく、満面の笑顔。
井上さん:「池袋のデパードかなんかの屋上で仕事だって言われて行ったら、パンダの着ぐるみがあって、“あれ、あてて”って、いきなり。
男と女の両方やれって言われてさ」 す、すげぇ。 すごく聴きたいっ!(笑)。 井上さん:「あと新宿のネクタイ屋で、“新宿アサヒです!”って、
何回も繰り返して。店の中で聞こえたら、こんなところでこいつぅ〜っ、って思ってください。テープをかっぱらわないようにね」 思わずギクリと…。
ファン(コレクター?)の気持ちを、よく分かっていらっしゃる。(笑)。

「雪明り」「冬桜」「螺旋階段」「散歩道」

MCE
歌い終えると、井上さん:「(今の歌を)良いと思った人はCDを買ってください。売れたら次が作れるんで」 なんとリアルな(^^;)。
井上さん:「ぼちぼち終わりです。雨の中、ありがとうございました」 井上さんのイベントですから、雨は覚悟の上だと思っていたら、
井上さん:「雨はしょうがない。何かをやろうと思うと雨なんだもん」と、ご自身で言い切った。おお、自覚の芽生えだ。(笑)。
お天気男だという主張は諦められたってことでしょうか。井上さん:「頼んでるんだけどね。テルテル坊主作ったりして。
でもね、今年の天気がおかしいんだよ」 ホントに。記録的な冷夏でした。全国の農家さんのご苦労を思うと、ちょっと切ない。
そして、ついに開き直る。井上さん:「大丈夫です。明後日から晴れて夏になりますから。…そんなことを言っているうちに、
家の近くで赤とんぼ見たら悔しいよねー。この天気で米が不作になったら…どうでもいいことだけれど…」 何ぃっ?!
井上さん:「あ、いえ、大事です」 そのとおりです。カロリーベース食糧自給率40%って一国家として本当はすごい問題なんだよ。

井上さん:「次が最後です」と言った後、妙〜な間。ファン:「どう反応したら…」と言うのに微笑を返して、井上さん:「言うことが見付からない。
洒落たこと言えないんだよね。……無理! 止めます」 うん。かっこつけた言葉よりも、ありきたりでもストレートなのがいいな。
井上さん:「こんなに続けてこれるなんて思ってなかった。だって、その頃生まれた人が30歳だよ?
女性だったら結婚して、子供だって居るよね。…そんな長いことやってます」 …わたしも右腕の骨2本を折った頃(2歳)だしな。
井上さん:「その頃から有るスタジオが今も有って。そこでまるで時間が止まったように仕事してるときがあるよ。10年があっという間。
すごい昨日の感じがする。説明しても分かんないと思うけど、009のときにスタジオで食べたラーメンの味を忘れてない。これからも忘れないと思うけど」
そういう五感の記憶って、とても人間らしい気がしますね。
井上さん:「これからも応援してあげてください」 はい。そうしてラスト、“僕らの空”。…あぁ…やっぱ、気持ちいい。

「僕らの空」

MCF
CC。この日だけ、ハミハミでした。なんか、いい感じにまったり。にこにこのまま、井上さん:「アンコールまでいただいて…ここで重大発表!」と、
何やらチラシを開く。井上さん:「とーんでも、カズファン。井上和彦とサイパンで遊ぼう!」 ……噂で先に知っていたとはいえ…サイパン…。
井上さん:「井上和彦とべったり。飽きるほど一緒です。青い空と海、白い砂」 わぁ、良いかも…なんて思っていたら、
井上さん:「それしかありません」って、言い切るか。(笑)。井上さん:「まるまる4日間、朝3回、夕食2回付き。しかも和彦と一緒だよっ!」
おおーっ!(気分はTVショッピングの観客。笑) 井上さん:「僕はアクティビティは全部参加する予定です。マニャガハ島…」 ファン:「え?」
井上さん:「マ、ニャ、ガ、ハ、島で遊ぼう。金額がすごぉーい。7万8千円!」 ファン:「安ーい!」 
井上さん:「しかもオレ付きだよ! 安ーい!!」と煽るので、のって、ファン:「安ーいっ!」と応えていたら、
井上さん:「そう? 安い? 10万円にしよっ!」 ファン:「え〜っ?!」 その2万2千円の値上げは誰のためなん!(笑)。

ここでステージのお手伝いをしてらした元氣プロジェクトの皆様の自己紹介タイム。一人ずつマイクで。
一見女性かとも思える容姿だけれど、声は男らしい堂岡孝行さん:「愛でリーバイ役をやってます。死にっぷりを堪能してください。
そう思いながらお話を聞いていると、確かに声がリーバイ。小沢豊さんは堂岡さんとお二人でOPダンサー担当。
高口公介さん:「照明担当です。ちょっとミスしてしまいました」 井上さん:「ここで反省会をしないように」(笑)。
大橋佳野人さん:「舞台監督です。オッサン担当です。恋と愛で和彦さんの上司をやっています」と話しながら、ゆっくりとステージに上がるのを見て、
井上さん:「じわぁ〜っと上がってきたなぁ(笑)」 そうして、そのまま皆様一緒にラストソングへ。
井上さん:「12月は何がありますか?」 ん? 井上さん:「ビック・イベント、なんちゃらかんちゃら…」 ああ。納得(ポン)。
井上さん:「自分で言うのも何ですが、クリスマスのところを30周年で歌ってください」 これをファンにお願いしているときの照れ気味の表情は、
なんとも微笑ましい感じで。みんなが見惚れていたわけではないはずだけれど、ファンの反応が少々鈍いのを見て、
井上さん:「なんか、出来の悪い学校の先生になったみたい」 すみません。まだボケ&ツッコミの勉強中です。(笑)。
井上さん:「みんな不良でさぁ、(ヤンキー座りでタバコをふかすフリをしながら)“あによぉー”って。(笑)」 そんなタイプの出来の悪さでしたか。(笑)。
とはいえ全体に意図が伝わったところで、本当のオーラス。振りも有ったのだけれど、最初のためか客席の反応は大人しかったですね。

「Big Event Xmas!」

さて。第一回は以上です。30周年記念イベントは、まだ続きます。

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