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聴耳日記SPECIAL(井上和彦さんの出演作感想記)     聴耳日記SPECIAL・目次 
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 第13弾の2の2
 '03.08.17 16:00 start 「和の一本漬け〜30年もの有ります」(会員ONLY)→17日ライヴ昼の部(チケット色:青)
         at Spase元氣(渋谷区) 1drink 3,500円

「Why」「Guilty」

MC@
井上さん:「皆さんこんばんわ。メンバーズ・オンリーです!」 初っ端からテンション高めなのは、
井上さん:「暗転のはずなのに、ばーっと光があって。自家発電機でもあるのかと思っちゃった」
そうなんです。井上さんを驚かせようという企画で、数人の方が全員分のサイリューム(発光体)を用意してくださったんです。
みんなが緑の光で井上さんの登場をお迎えしたのでした。わたしは最後列で立っていたのですが、すっごく綺麗でした。
井上さん:「ここはディズニー・ランドでは…?(笑)」 ホントにそんなイメージで。
井上さん:「えー……いきなり…」と言いながら、いきなりジャケットを脱ぐ。井上さん:「いきなり上昇いたしまして」 暑いそうだ。
最前列のお客さんに、井上さん:「マイクコード注意してね。もしもちょっとでもひっかかると、オレはデリケートなので歌詞、忘れます。
やっと入ったんだから。出すの大変っ! 歌詞、このへんに(と頭を示し)入ったのに、出てこないんだから」 ファン:「お歳…?」
井上さん:「うるさいっ!」(笑)。

なんだか勝ち誇ったように、井上さん:「ふっふっふっふっ。30周年記念イベントもこの回で最後です。泣いても笑っても、笑っても泣いても!」
ファン:「泣くか笑うかしかないじゃん」 井上さん:「地団駄踏んでも、走っても、砂利道で転んでも」 痛いっちゅうねん。ま、何が何でも最後ってことで。
井上さん:「30年はあっという間です」 ファン:「おめでとー!」 笑顔で応えて、井上さん:「カズファンて12年? 3年? そんなにもなるのか。
最初からの人は?」 手を挙げた方に向かって拝みつつ、井上さん:「ありがとうございますぅー。これだけ長い付き合いだともう家族のようだよね。
『かずちゃん、しっかり。わたしが見ててあげるっ』って(笑)。初めてとかでドキドキしている人いる? まだドキドキしていてくださいね。いや、させます!」
一応わたしなんかでもドキドキしてるんですけどねぇ、毎回。なのに、井上さん:「ドキドキしてください。で、トキドキ失神してくださいね」って…。
そういうことを言うから突っ込みしたくなるんだってば。
みんなで盛り上がるためには仕込みが大切。井上さん:「大事なキーワードです。キャー!です。キに小さいヤに棒。気持ちを込めて」
そこまで言われたら、やらねばなりません! ということで、みんなで、すごく気の無い、ファン:「きゃぁー。きゃー」 連発。(笑)。
井上さん:「なんだよー。ファンクラブは今日で解散かぁ?」 ファン:「え〜っ!」 井上さん:「こういうときだけ気持ちがこもる」 そりゃそうでしょ。
このコール・アンド・レスポンスでファンのノリが良いのが分かり、セットメニューは周知のものとして次へ。
井上さん:「一緒になって、でかい声で歌ってください」

「P.S.アイ・ラブ・ユー」「プレゼント」「横浜HERO」

MCA
踊りまくってゼーゼーになって、井上さん:「さ、酸素が、ありませんっ…頭、真っ白になっちゃった」 ノリノリでしたもんね。
呼吸を整えつつ、井上さん:「いずれも20数年前の歌でした。まだまだいけます」 ファン:「イェーイ!」 井上さん:「同情はいらないよ」
ファン:「別に同情はしてないし」 井上さん:「30年、大変でした…いや、大変じゃなかった」 ファン:「どっちやねん」 どんどん漫才化してくよ。
井上さん:「いい仕事だよ。放送前のアニメが観れるし。で、放送では声、入ってるし。いいよー」というのが大変じゃない部分で、大変な部分は、
井上さん:「仕事って何でもそれなりに大変なんだけれど。生き残ることが大変。ライバルもいっぱいいるし。若い人にもどんどん出てきて欲しいね。
そうして業界全体のレベルが上がっていく、と。なんでまとめるかな。(笑)」 先生をしていらっしゃる方らしいお話かと。

井上さん:「井上和彦といえばアニメーションですが、一般の人は美味しんぼって言うんだよね。でも、ファンは好きじゃない」
ファン:「えー? 好きだよー」 井上さん:「そう? どこが?」 ファン:「勉強になる」 井上さん:「それは話しがでしょ? 演技じゃないじゃない」
確かに。でも、山岡の薀蓄も井上さんの声と口調で聴くと納得度が高いんですよ。井上さん:「皆さんはドキドキがお好きなようでございます」
嫌いじゃないですね。ファン:「どんなのでも好き」 井上さん「ホントぉ〜? そうじゃないのって言うと…」 ファン:「スーザン」 ファン:「レイガ!」
そんなキャラが挙げられているのに、井上さん:「どんな役も、どっかでぼくが入ってる」って。スーザンに入っている井上さん…じさま…?(笑)。
井上さん:「ファン同士で初めて会うと、いつから? レイガ? あーそー、みたいなのあるでしょ。(威張り気味に)わたし009から。むかつく〜ぅ。(笑)。
あ、仲を悪くさせるつもりは無いから。仲良くなってくださいね」 ご心配には及びません。
カズファン歴の長い皆様はわたしみたいな新参者にも、とても良くしてくださる方ばかりですもん。お世辞とかではなく。
井上さん:「カズファンの第一の特徴は年齢層が広い。全員優しい。なかなか無いよ。日本一だと思います。こんな素晴らしいのないよ。
イベントやる度に知り合いが増えて、北海道から五島列島まで。今度五島列島まで泳いでいきます」 Kちゃーん!(笑)。
井上さん:「ファンクラブに自分の趣味を押し付けて。ボーリングとか。みんなであちこち行きましょう。より活動的に。より筋肉痛を体験して。(笑)。
パソコンの前ばっかりじゃダメ。スクワットやりながらとか、腕立て伏せしながら口でキーボードを打つとかしないと」
上海雑技団や燃焼アミノ酸なファンを増やしてどうすんのよ。(笑)。
井上さん:「健康でないと長生きできないし。一緒に遊べないし。シャカリキになって遊ぶ。みんなで腹筋割れ」 女の子の集団でそれどうよ。
井上さん:「2〜3ヶ月でなれって言わないから、5〜10年で。って、そのくらいの気持ちでいて欲しいってことで」
またえらい長期計画を打ち出してきましたねぇ。にしても、鍛え抜かれたファンクラブっていうのも、またすごい特徴になりますわな。

井上さん:「懐かしのアニメーションの曲、いってみましょうか。お約束のキャーを」 だから仕込むなって。
「誰がために」「メロスのように」「ヨロシク仮面 テーマ」「薔薇の部屋」「セクシーコマンドー部 主だい歌(ブルース)」
「ローラーヒーロームテキング」「I can't stop your heat」「月下美人」

MCB
ギターのセッティングをする井上さんを見て、ファン:「流しの兄ちゃんみたい」 井上さん:「土方の兄ちゃん?」 ニッカボッカでも穿いてんか。(笑)。
井上さん:「/~ボインはぁ〜♪ 流しの兄ちゃんがやってきました」 一曲おいくら?(笑)。 
井上さん:「決して上手くはないですが、CDでは一人で一所懸命に弾きながら歌いました。ギター弾きながらだとね、大変。
こういうの(と両手でチョキン。編集作業のこと)できないから」 本当に弾き語りの一曲だったんですね。
井上さん:「気持ちが届けば、と思います」 このあたりから表情がとても真面目なものへと、しゃべり方もとつとつとしたものへと変わっていきました。
井上さん:「では、いかしていただきます。…みなまで言うなって感じですかね…」と淡い笑み。言わないことの意味ってありますものね。

「悲しみ」

MCC
愛(CD)収録の中の語り「愛について」について。井上さん:「ちょっと、ぼくのCDの方にお話が入ってて。本当ですかって訊かれましたが…本当です。
父は広島で8月6日に被爆して。あんまり気にしたこと無かったのね。元気だからいいかって。…でも、伝えていかなければと思って、あえて入れました」
わたしは本当のことだろうかとは全く考えずに聴いていました。例え作られたものであったとしても、考えさせる内容であることに変わりは無いので。
とはいえ、井上さんの実話と知り、改めて言葉を聴くと、心に響くものを感じます。
井上さん:「人と人が憎み合い、いがみ合いとか…無くなればいいのにね。ホントに、思います。
聴いてもらって、そのとおりだと思って、輪を拡げてもらえたら嬉しいかな、と。偽善とかそういったものではなく、素直に感じてください。
そういう思いがいっぱい増えれば、地球は変わっていくよね」 在ることの意味、在ることの価値に思い至る言葉でした。
井上さん:「…しんみりしましたね」と苦笑ぽい表情。井上さん:「歌えたら、一緒に歌ってください」

「幸せの通り道」
さすがカズファンonly。会場中から歌声。途中から涙目っぽくなってしまう井上さんでした。

MCD
曲が終わると、客に拍手を送る。井上さん:「だから泣くなって言ってんじゃん」という突っ込みも照れ隠しでしょうか。
すると、井上さん:「ちょっと待ってて」と客にマイクをあずけ、ジャケットを着る。なんてアットホームなんでしょう。

そして。井上さんは奥様、越智静香さんを紹介してくださいました。
意を決したような表情で、でもファンを見ながらは話しにくかったのか、遠くを見るようにしながら。
井上さん:「なんか…(―――間―――)…30年って何だろうって話なんだけど、え〜…(―――間―――)。
ぼくはあんまり、あの、ファンクラブでもあんまり自分のこと、言わなかったのね。失敗しまして。私生活の方とか。
…みんな知ってるよって感じですが。いつかは言おうかなぁと思ってて、ここまできてしまいました。30年だからいいか、って。
今回出したCDとかも、ぼくの奥さんが99%作っています。みんなに何を伝えようかとか、考えてくれて。…一緒に生きていってくれる人です」と、
ステージ下手のAP近くにいらした越智さんを示す井上さん。わたしは知るともなく知っていたことですが、とても嬉しく思いました。
昔を知っているわけでもありませんので、井上さんが何を葛藤してらして公表できずにいらしたのかも分かりません。
でも、井上さんご自身が自由にしていられる空間がひとつ増えたことが、ただ純粋に嬉しかったです。
越智さんがステージに上がられて、越智さん:「とても……幸せの通り道という曲を作りまして、本当にみんなが幸せになっていけたらいいなっていう
和彦さんの思いを、みなさんが、暖かく歌ってくださって…。ありがとうございました」 お礼を言うのはこちらの方です。
表現をすることの難しさを思えば、歌を作ってくださったりすることに対し、本当に感謝の言葉しかないです。
越智さん:「これからも井上の方、よろしくお願いいたします」 これ、なんていうのかな、洒落っ気がある口調でらして、
ああ、越智さんって、とても頭の良い方なのだなぁと思いました。機転が利くとか、思考の回転が早いという意味での、頭の良い方かと。
井上さん:「もう少し化粧したときに紹介すれば良かったですね。スタッフシャツで…」 いえいえ、充分お美しい方ですから。
井上さん:「全て彼女がいたからできたことです。作りたいというだけで形にしてくれる人です。ぼくを見守っていてくれる人です。
いつもは照れくさくて言えないんですが…そんな人が、見ていてくれます」と、涙。
井上さん:「これからも頑張って、じじいになるまで」 ふっ切るように締めて、井上さん:「まともに歌えるか分かりませんが、
ステージ内容を消化しなくちゃいけないんで」と、次の歌にいこうとしても、井上さん:「…ねぇ、いける雰囲気じゃなくなっちゃった」と。
そうですね。なんか、このまま、ぼうっとしていたいような感覚です。
井上さん:「みんなが素晴らしいんで」 感動してしまったのだと言いたげ。井上さん:「気持ちを切り替える? かな? なんか…大丈夫?
わたくしも取り乱してしまいました。ありがとうございます」と、笑顔を振り撒く。井上さん:「みんな最高!」
井上さんがファンへ拍手をくださるので、ファンも拍手を返して、共に讃えあって。
井上さん:「なんでこんなに嬉しいんだろ。なんでこんなに楽しいんだろ。…みんなが、居るからですね。嬉しいです。ありがとう。それしか言えない」
充分、お気持ちをいただきました。井上さん:「これからもいろんなことが有ると思います。ぼくらの職業って人に何かを感じてもらうのが仕事で、
ある意味、無くてもいい仕事でしょう」 農業とか生命維持のための必須産業と比べたら、そう言えるかもしれませんけれど、
井上さん:「でも、無きゃいけない仕事だと思います。人の心っていつも豊かで、人と人が居れば暖かくなる。そういうお手伝いをするのが仕事かなって」
そのとおりだと思います。心が求めているものを満たしてくださるのですから。表現してくださることで、ファンは常に与えられているんです。
井上さん:「いつも、ちゃんとした生き方をしないと伝わってしまうので、ちゃんと生きていこうと思っています。あの、決して品行方正というのではなく。
酒を飲んで酔っぱらったりはするんで。(笑)」 真面目な話でもボケ。らしいっちゃぁらしいんですが。
ムードを戻して、井上さん:「心が愛でいっぱいな自分で居たいな…。これからもそのつもりで、そんな“ぼくっぷり”を見ていてください」
井上和彦っぷり、追っかけさせていただきましょうとも!

「雪明り」「冬桜」「螺旋階段」「散歩道」 MCE

井上さん:「それでは最後の歌です」
「僕らの空」

MCF
井上さん:「カーテンコールをありがとうございます。良かった、良かった」 何が? 井上さん:「みんなに会えて良かった」 ありがとうございます。
さて、毎度お馴染みのサイパン旅行の告知コーナー。わたしみたいなフルコンプ参加者は4度目でございます。(^^;)。
井上さん:「と〜んでもカ、ズファン。え〜、井上和彦とサイパンに、で遊ぼう」 途中でとちったため、ファン:「もう一回!」と突っ込まれる。
井上さん:「言われなくたってやるよ!」と最初から言い直す。負けず嫌いじゃのう。参加費用は、井上さん:「おもいっっ〜〜〜きり、勉強してあります。
簡単に言うと、78000円! ビーチバーベキューとか、普通じゃないと思います」 普通じゃないという単語に一部のファンが反応。
ファイヤーダンスとかドンドコやっちゃったりとか…などと勝手に盛り上がっていると、井上さん:「ああいう人たちがいるような」って、指を指すな!(笑)。
で、このとき“ああいう人”と言われた人はみんなサイパン参加組だったりして。こんなところで予言されてたよ。(笑)。
井上さん:「アウトドアが好きなので、いろいろやります。えー、例えば、ふぉーえぎざんぽー…」 ファン:「…めっちゃ、日本語」
容赦ない突っ込みに、井上さん:「さっきまでの感動はどうした!」と、突っ込み返し。いつもの漫才復活。
井上さん:「おれの趣味、押し付けるよー。とりあえず一回やっとけ、みたいな」 ファン:「どんな?」 井上さん:「この話を始めると長くなるから止めよう」
ファン:「長くてもいいよ」 井上さん:「よくねぇんだよ!」 なんで切れんねん。 井上さん:「今度ねー」 ファン:「はーい」 いいお返事。
井上さん:「応援してくれるのは嬉しいんですが、家族と離縁したり、旦那さんに離婚されたり、困るから」 それは洒落んなりません(^^;)。
井上さん:「娘と温泉に入るんですかっ?!とか言われたり」 ファン:「本当に?」 井上さん:「嘘だよ。言ってみただけだよ」 嘘って…せめて冗談て。
井上さん:「無理のない程度に参加してください。来年もとりあえず企画中です。乞うご期待。お楽しみにっ!」 はい、とりあえず参加するようにします。

元氣プロジェクト・コーナー。
井上さん:「小沢君。かっこいい。眉がいいよね」 小沢豊さん:「剃ります」 かっこいいという口調がからかっているから? そんな小沢さんには、
ファン:「玉虫ー!」というコールがかかっていました。ちょっと切ないかも。(笑)。玉虫からOPダンスの話になり、
小沢さん:「踊らされました」と言うときに、ちょっとかむと、井上さん:「おれの生徒は滑舌が悪いんだよねぇ。先生譲りで」 ダメじゃん、先生。
井上さん:「CDで同僚の役をやっています」 堂岡孝行さん:「死にます」 嬉しそうに、井上さん:「同じ歳の役です」 ファン:「おー」
そんなファンの反応が気に入らなかったらしく、井上さん:「何か疑問でもっ!?」 嬉しそうな井上さんの様子が謎なんですってば。
増川洋一さん:「リーは頑張っております!」 挨拶はそつないものの、自分の名前を言わないため、ファン:「名前言わないと!」と世話を焼かれる。
増川さん:「元氣に来て5年になります。充実してる。今、NARUTOで師匠と一緒に仕事が出来て嬉しいです」 井上さん:「結構厳しいこと言うけどね。
出番忘れが2回くらいありました」と話しながら増川さんを見て、井上さん:「何か眼がキラキラ、ウルウルしてるんだけど?」 
増川さん:「こういう場でないと言えないんで…」 なんだか師弟でいい感じになっちゃってます。
フルヤミツアキさん:「なんか違う意味で涙が…」 井上さん:「何それ」 フルヤさん「そんな…」 井上さん:「そうに言えって言ったじゃん」と、
いきなりネタばらし。照れていいのやら怒っていいのやら困るフルヤさんに、井上さん:「3回練習したじゃない。ここですっ、とか言って」 追い討ちだ。
やっぱりいじめられっこなのね、フルヤさん。そんな全てをふっ切るように、フルヤさん:「井上和彦あるところにフルヤありです!」 そうなんだ。
今回照明担当の高口公介さん:「今回、照明でレインボーフラッシュを編み出しました。4色しかないんですが」 レインボーと違うじゃんと思っていたら、
高口さん:「あとはみなさんの心で!!」 おお、そういうことか! 井上さん:「上手いこと言うねー」

そうして大賑わいで、「Big Event Xmas!」

最後にお見送りをいただいたときに、越智さんをご紹介くださったことに対しお礼を申し上げ、サイトで書いて良いかお訊きしましたら、
とても綺麗な笑顔でうなづいてくださいました。その表情が、また嬉しかったです。

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