〜建築・都市探訪〜



ここでは、旅先等で触れ合ったり出会った建築や街をご紹介いたします。

家造りにおいては直接関係のない事と思われますが、実際の建物や街に触れる事による
大切さを私(開設者)が以前勤務していた設計事務所で多くの建物を見学した中から身をもって
体験したからなのです。

その建物に実際に身を置いた時の感じ、スケール感、素材感。。。
またその建物が街の中でどのような構成物として建っているかという事は実際にその場へ
立ってみないと見えてこないものもあります。

建築、特に有名建築と呼ばれる建物には建物を造るにあたって大切な考えやヒントが隠されて
いるように思います。時間をみつけ多くの建物や街に触れていきたいと考えています。

家造りを考えている皆様にも実際に建物や街を探訪される事をお勧め致します。
そこには写真や文字ではわからなかったものが見えて来ると思うからです。


2004  大阪

家族旅行で大阪へ行った折に半日程時間をとり、建築家 安藤忠雄氏設計の『光の教会』を見学してきました。
通称『光の教会』として有名ですが正式な名前は日本キリスト教団茨木春日丘教会といいます。

  

大阪茨木市の閑静な住宅街の角地に教会はありました。
地上の電線がいささか邪魔ではありますが
建物の周辺に植えられた樹木の効果もあり
住宅街にほどよく溶け込んでいるという印象を受けました。

 

向かって右側が1988年に建設された礼拝堂。
左側の教会ホールは1999年に増築されたそうです。

                           

道路からスロープにてやや上がると入り口へ導かれます。
鉄骨のフレームとガラスでできた大きな引き戸が礼拝堂の入り口です。

聖壇の背の壁が十字架のように切り取られそこから光が入り込む礼拝堂内部。
通常の教会と違い床が前下がりとなっており聖壇は一番低いところにあります。
これはキリスト=神が高い所にあるのではなく人間にまで下り
低くなりたもうたイエス・キリストの象徴を表現しているとの事です。

光による十字架が浮かび上がる象徴的な祈りの空間。

                            

十字架の上の壁は構造的にどのように成り立っているのだろうと
以前から不思議に思っていましたがやはり横の壁と屋根からの
補強によってだろうとしか推測できませんでした。
十字架部分のガラスは交差部でシール留めとなっています。

聖壇からの見返し。ここでも建物内部に光が効果的に差し込んでいました。
光の影響からかコンクリート特有の冷たい無機質な感じは受けませんでした。

                            

礼拝堂と教会ホールの間の設けられた袋小路的空間と
十字架をあしらったモニュメント。

                            

増築された教会ホールの内部空間。

素材はコンクリートの打ち放しが象徴的な建物ですが
人が触れる床は礼拝堂、教会ホール共に無垢の木が使用されています。

建築もさることながらこの建物の素晴らしいところは教会という性質上もあるのですが
一般の方にも名建築に触れる事ができるように持ち主である牧師が配慮している
点にあると感じました。入り口には案内板もあり建物を見学する人には
教会の成り立ちや建物概要等が書かれた説明文も用意してあります。
当日も建築を志す学生かと思われる方が数組おられました。

実際に見学される方は教会のホームページがありますのでそちらをみて
前日に見学が可能かどうか連絡を取ったほうが良いと思います。
教会までの行き方はホームページにありますがJR茨木駅から
バスもあるようですがタクシーで行った方が便利かと思います。
ちなみに往復で3,000円位はかかりました。

茨木春日丘教会のホームページ



                               


                               

P.S.   大阪では、賑やかな道頓堀の街で食を嗜んだり
初めてのUSJを楽しんだりしてきました。