改良型赤外線2ch送信機(IR2TX02)

・回路図に間違いが見つかりましたので、訂正しました。電源電圧監視回路部分の接続を5Vから7.4Vに変更です。パターン図はそのままで大丈夫です。2006.7.31


プロトタイプ、Cyberタイプと2種類の赤外線2ch送信機を製作し、だいぶ送信機の工作に自信が出てきました。今までの回路を再度見直し、部品節約とパターンを簡単にするために簡略化し、ほぼ問題のない回路が完成しました。

新しい回路図に従って、基板パターンをデザインし、完成したのがこの送信機です。

コンセプトとして・・・

・組み立てが簡単にできるように、ケース無しで使うことを前提とする。

基本設計はプロトタイプと同じですが・・・

・78DM05→78L005
・電源入力にコンデンサの追加
・A/Dコンバータ入力回路の見直し
・エルロン、スロットルトリムの追加
・電源監視ブザーの標準装備

以上のような改良を行い、満足のできるものが完成したと思います。

基板パターン

基板パターンは、メインボード、ジョイスティック、ブザー、赤外線LEDの4種類に分割しました。

ブザーは秋月電子の100円ブザーを使用していますが、他の物でも取り付けが容易なように、別パターンにして、メインボードの下部に取り付けています。

ジョイスティックボードはGNDを共通化し、配線を1本減らしました。メインボードとの接続の順番を揃えることができずに残念です。

メインボード上にスロットル、エルロン用のトリムを装備しています。エルロンはセンター、スロットルはフルハイの調整が可能です。

ジャンパ線が3カ所あります。忘れないように最初に配線して下さい。(下図の青い線がジャンパ線です。)

改良型赤外線2ch送信機のPCBE基板パターンはこちらからダウンロードが可能です。


ファームウエア

ファームウエアは基本的に今までの物と同じです。

改良型赤外線2ch送信機用ファームウエアはこちらです。

改良型赤外線2ch送信機用HEXファイルはこちらです。


完成!

ブザー基板は足を介して、下部にネジ止めしています。メイン基板はPP板を使って延長すると手にフイットし、操作が楽になります。

完成した赤外線2ch送信機 発光しているLED
電池はE-Tec2セル450mAHが適合します。 ブザーは下部に取り付けます。
ブザー基板取り付けの様子 プロトタイプと並べてみました。

 組み立て&調整

・基板パターンは緑色のレイヤー2が手で切削する場合のパターンになります。エッチングする時はレイヤー2を非表示に指定下さい。

・ブザーは秋月の100円ブザーが適合します。他のブザーを使用する場合は、穴の間隔を調整して下さい。

・ジョイスティックは超小型ジョイスティックをスロットルフリーに改造しています。

・LEDボードに部品がつかない穴が4つあります。この穴にラッピングワイヤーを通して、メインボードの3mm穴に固定します。

・メインボードは3端子レギュレータ部分をまずは完成し、出力を確認します。5Vが確認できたら、他の部品を半田付けします。電源の逆接続をすると78L005がぽんと音を出して、お亡くなりになります。

・次にブザー回路を製作し、接続します。電源電圧が6.3V以下になるとブザーが鳴るように10kΩ半固定抵抗を調整します。

・LEDボードにLED3つと抵抗を取り付け、メインボードと接続します。この状態で、赤外線モニターなどを使用して、動作しているかどうかを確認してから、他のLEDを取り付けます。いきなり、全部のLEDを取り付けて、逆接続すると、FETやリポ電池が焼けることがあります。赤外線LEDの逆接続は出力低下を招くようです。(つい、やってしまいました・・・気をつけて下さい。)

・完成したら、エルロントリムを調整し、センターを出します。スロットルトリムは通常はフルハイになる位置でOKですが、出力を押さえたい場合はここで調整します。

・さあ、の世界を楽しみましょう。


赤外線2ch送信機部品&価格

部品表 個数 単価 価格
PIC12F683 1 ¥200 ¥200
2SK2961 1 \100 \100
78L005 1 \50 \50
0.1μFセラミックコンデンサ 6 \20 \120
赤色LED 1 \50 \50
470Ω 1 \10 \10
2.2kΩ半固定抵抗 2 \50 \100
10kΩ半固定抵抗 1 \50 \50
33μF電解コンデンサ 2 \50 \100
赤外線LED SLR-932AV-7K 21 \15 \315
4.7Ω金属被膜抵抗 7 \50 \350
ブザー 1 \100 \100
3Pスイッチ 1 \100 \100
電源用JSTコネクタ 1 \100 \100
支柱 2 \50 \100
生基板 1 \300 \300
ジョイスティック 1 \980 \980
450mAH2セルリポバッテリ 1 \2,500 \2,500
合計 \5,625

*価格は参考価格です。これより安い物も高い物もあります。
・基板は切り出した場合のおよその価格です。
・リポバッテリをお持ちの場合、送信機本体は約3000円で製作が可能です。