赤外線4ch送信機 IRTX4ch


コンセプト

秋葉原にてElecom製パソコン用USBゲームパッドを800円にて購入しました。いわゆるバルク品です。ジョイスティックが2個入っているはずなので、これが使えれば充分元を取れる・・との皮算用です。

早速分解してみると、SPと刻印された10kΩのジョイスティックが使用されていました(^_^)v。外して送信機に使おうと思いましたが、ケースがけっこうかっこいいので、そのまま赤外線4ch送信機として生まれ変わらせることにしました。

このゲームパッド専用に回路と基板を設計しても良かったのですが、他のゲームパッドや完全自作に使えるように、送信部+赤外線発光部+電源電圧監視ユニットにして、汎用性を持たせることにします。

【IRTX4ch赤外線4ch送信機仕様】
・1chエルロン、2chエレベータ、3chスロットル、4chラダーの双葉仕様4ch
・送信部+赤外線発光部+電源電圧監視の各ユニットに分割する
・PICは12F683を送信部と電源電圧監視部の各ユニットに使用する(12F675も使用可)
・送信部は回路を簡略・小型化し、組み込み使用が楽にできるようにする
・トリムは各チャンネルなし
・電源電圧監視ユニットは12F683のA/D コンバータにより6.3V以下でLEDが点滅、ブザーが鳴るようにする。他の送信機にも取り付けができるように単体のユニットとして動作可能にする。

完成した赤外線4ch送信機 赤外線照射中!
バッテリはE-Tec2セル450mAHを推奨 チャンネルモニターにて試験中

回路図

豪華にもPIC12F683を2個使用しています。A/D コンバータを送信部・監視部共に使用していますが、PWM機能は使っていないので、12F675でも使用可能です。手持ちが683なので、こちらを使いました。

赤外線送信部は回路を可能な限り簡略化し、小型になるように心がけました。トリム用の半固定抵抗は省略しました。必要を感じれば次回のバージョンでは組み込みます。

ジョイスティックは10kΩであれば動作します。他の抵抗値は確認していません。ジョイスティックの抵抗値は12F683のA/D コンバータ機能を使って、電圧値に変換し、赤外線のパルス幅に反映しています。

電源電圧監視ユニットを別に用意したので、組み合わせて使うとリポの破損を防ぐことができます。

赤外線4ch送信機回路図

基板パターン

赤外線4ch送信機IRTX4chのPCBEパターンはこちらです。

PCBE CADを使って設計しました。

緑色のレイヤー2が手彫り作業用の切削線を表しています。エッチングできる環境があれば、このレイヤーを非表示にして印刷すればエッチングパターンになります。

赤外線4ch送信機(組込型)基板パターン

ファームウエア

赤外線4ch送信機のC言語ソースファイルはこちらです。

赤外線4ch送信機のHEXファイルはこちらです。

完成!

中は広いと思っていましたが、意外と狭く、基板の収納には苦労しました。

ジョイスティックが取り付けられているパターンのみ切り離して利用しています。中央に見える大きな茶色の基板はスイッチが取り付けられていた基板です。これを外すと表面の押しボタンスイッチや十字ボタンが取れてしまい、みっともないので、配線を切断し、そのままにしてあります。赤外線照射確認用LEDは元々取り付けられていたLEDを利用しています。

ジョイスティックはスロットル部分がフリーになるように改造しましたが・・・なかなか難しかったです。削りすぎて、ゆるゆるです。うーん、縦横が逆になっていればもう少し、楽だったはずです。

似たようなゲームパッドであればどれでも組み込み可能だと思います。楽しい4ch赤外線送信機を作ってみませんか?。

各ユニットの組み込みが終わり、完成した4ch送信機 赤外線送信部
電源電圧監視ユニット 改造したジョイスティック取り付け基板