CCP ハニービー用赤外線2ch送信機

多数の方にご迷惑をおかけしましたが、パリティ計算方法がようやく判明し、送信機のファームウエアが完成しました。ありがとうございました。


パルス定義

1・・・1.1msON,0.6msOFF
0・・・0.55msON,0.6msOFF


送信ビットフォーマット

21ビットより構成されます。(左より0〜20ビットとしました。)

・送信機の電源をONにすると下のデータが送信され、しばらくすると送信は止まります。これはバッテリの節約と思われます。スロットルを操作するとデータの送信を開始します。スロットルを下げてしばらくするとまた送信はストップします。

・21ビットは約30msで送信されます。

・21ビットの送信周期は250msです。

送信フォーマット(Aバンド・電源投入時)

・ビット列の意味をまとめると下記のようになります。

0〜4 5・6 7〜10 11〜14 15〜17 18・19 20
スタートビット バンド スロットル ラダートリム ラダー パリティ エンドビット

スタートビット(0・1・2・3・4ビット)

10011の固定データが常に送信されます。先頭の1は1.5msのONですが、1.1msでも動作しています。


バンドデータ(5・6ビット)

ビット5・6の2ビット構成です。

バンド 5・6
Aバンド 00
Bバンド 01
Cバンド 10

スロットルデータ(7・8・9・10ビット)

ビット7〜10までの4ビット構成、0000〜1110の15段階です。

スロットルポジション 8・9・10・11
(スロットル)
0 0000
1 0001
2 0010
3 0011
4 0100
5 0101
6 0110
7 0111
8 1000
9 1001
10 1010
11 1011
12 1100
13 1101
14 1110

トリム(11・12・13・14ビット)

ビット11〜14の4ビット構成です。出力データは2種類しかありません。

トリムスイッチ 12〜15
11111
00001

ラダー(15・16・17ビット)

ビット15〜17ビットの3ビット構成です。

15=1左 ニュートラル 15=0右
ラダースティック位置 最左 最右
ラダー送信データ(16・17・18) 101 110 111 000 001 010 011

パリティ計算(18・19ビット)

18・19ビットの2ビット構成です。

(1) ビット3〜17を前から2ビットずつに区切る。
(2) 最後17ビットには下位に0を加えて2ビットとする。
(3) 2ビットずつの合計を求めて、2進数に変換し、下2桁の値を仮パリティとする。
(4)仮パリティのうち、00→11、11→00に入れ替えたものをパリティとする

【計算例1】

Aバンドスロットル1の場合:1001100 0001 0000 000 11

11 00 00 01 00 00 00 0 → 11 00 00 01 00 00 00 00

3+1=4=0100→パリティ:11

【計算例2】

Bバンドスロットル1の場合:1001101 0001 0000 000 01

11 01 00 01 00 00 00 0 → 11 01 00 01 00 00 00 00

3+1+1=5=0101→パリティ:01

【計算例3】

Aバンドスロットル0ラダー左最小の場合:1001100 0000 0000 111 11

11 00 00 00 00 00 11 1 → 11 00 00 00 00 00 11 10

3+3+2=7=0111→11(00に入れ替える)→パリティ:00


エンドビット(20ビット)

20ビット目は常に0です。


CCPハニービー用赤外線2ch送信機仕様

・1スティックでラダーとスロットルをコントロールできるようにする。
・今回はトリム動作は無視する。
・A/Bバンド両用とする。
・ハードウェアは自作赤外線2ch送信機をそのまま利用する。


スロットルデータ生成

ADコンバータを8bitで定義してあるので、0〜255までの数値でスティックを読み取ります。このデータを4bitシフト(16で割る)し、4bitデータに変換します。


ラダーデータ生成

スロットルと同じ方法で4bitデータに変換します。が、出力が左右3段階+ニュートラルなので次のように割り当てを行います。

ラダースティック位置:(0 1) (2 3) (4 5)  (6 7 8 9)  (10 11) (12 13) (14 15)
ラダー送信データ:   101 110  111 ニュートラル  001   010   010


ファームウエア

以上の解析結果と定義を元にして、ファームウエアを作成しました。

トリム対応型をご利用下さい

CCPハニービー用赤外線2ch送信機のファームウエアのC言語ソースファイルはこちらです。2006.10.10

CCPハニービー用赤外線2ch送信機のHEXファイルはこちらです。2006.10.10


完成!

ハニービーと赤外線2ch送信機 リアビュー
赤外線発光中! 標準送信機も発光中

(1) 充電は付属のコントローラで行います。

(2) 充電完了後、コントローラのスイッチを切ります。

(3) A/Bバンドの切り替え方法
・Aバンドの場合:送信機のジョイスティックを最スローにし、赤外線2ch送信機のスイッチを入れます。送信機より「ぴーぴー」と2回鳴り、初期化が完了します。
・Bバンドの場合
:送信機のジョイスティックをフルハイにして、赤外線2ch送信機のスイッチを入れます。スティックを最スローにすると送信機より「ぴーぴーぴー」と3回鳴り、初期化が完了します。

赤外線の到達範囲は格段に広くなり、操縦しやすくなります。本来は左のラダースティックで操作するところですが、微速前進のハニーにはエルロンスティックでの操作が似合っていると思います。

・送信機で使用しているジョイスティックにはプッシュスイッチが内蔵されています。これと組み合わせればトリム動作も可能になると思います。近日中に対応予定です。