さ く ら 1



Yama おねえちゃん 画
     わたしは、平成9年6月4日 生まれのミニチュア・ダックスフントの娘です。      7月24日 お父さんとお母さんに始めて会い、一緒に暮らす事になりました。      まだまだ、小さな体でお母さんの手のひらに入る程で、大事に我が家にきま      した。おばあちゃんは、「まあ、可愛い」と、手放しで喜んでくれましたが、      おじいちゃんは、ちょっと、戸惑っていました。(なにしろ、家に入ってすぐ、      畳廊下にそそうをしてしまったので・・・)高校1年生のT君は、もう大喜び。      勉強そっちのけで、私の事ばかり世話をしてくれました。(共に、生活してみて      解った事ですが、彼の生活には勉強という文字はなく、ただひたすら      サッカーボールを追う生活でしたが。)そんなこんなで、夏休みに入り、京都から      Aちゃんが帰ってきて、私のしつけ(トイレ・トレーニング)をしてくれました。      大変賢い私は、たちまちクリアして、おじいちゃんの気に入られるところと      なりました。お父さんときたら、若い女性が好きとの事で我が家で一番若い私は、      お父さんの宝物となり、しっかりわがままを聞いてくれるようになり、      お母さんを困らせています。今、お父さんとお母さんは、心機一転して、      「犬のしつけ方教室」なるものに行って、私をレディとなるべく、あらたな挑戦      を始めています。どんなことになるか、皆様、少したったら我が家へ      遊びにお出かけください      全部で6回の講座のうち2回が終わりました。第1回目には私が、家でいかに      わがままに育てられたか、指導の先生方には見抜かれ、お父さんとお母さんは、      今後の方針と対策を聞いてきました。その第1段階として、その夜から      「ゲージ」で一人で寝ることになりました。また、外のお散歩の時の注意もあり      お母さんの顔は、やや引きつっていました。        第2回目には、「Yamaさん、がんばったね」と、お褒めの言葉を頂きましたが、      私のこのロングボディ同様、先は未だ長いのでのんびりやっていこうかな。      夏休みに、念願の自動車の免許を取得して、静岡に帰るKちゃんが      「楽しかったよ、さくら。この夏休みは。明日は僕、静岡だよ。      さみしいよ、さくら。」と、しんみり言われ、私も・・・・・。      案の定、Kちゃんがいった日から、しばらく食欲がガタット落ちてしまいました。      お母さんも私みたいに食欲が落ちた方がいいのではないかと思うんだけど。      それはさておいて、お父さんとお母さんがよく話している事なんだけど      私が家族に加わってから、子供たちも表情が明るくなったし、(もともと      ノーテンキ気味が、加速したみたい)、第一、おじいちゃん、おばあちゃんが      とても、良く話をするようになり、また、より以上に元気になって、      良かった、良かったと、いっています。家中で、一番体は小さくても

   一番大きな存在・・・さくら・・・

          (1998.9 記)

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