駒ヶ根市高烏谷神社矢納の神事
駒ヶ根市の無形文化財です。

高烏谷神社の本社は駒ヶ根市東伊那の高烏谷山(1331m)の山腹にあります。古来より駒ヶ根市の火山、塩田、大久保、栗林、伊那の五箇村の大産土神でした。

ここで、毎年執り行われる矢納の神事は正徳2年(1772年)よりおこなわれております伝統の行事です。
神事は、現在も古式により執行しており、弓子が袴に紋服姿で径5尺2寸の大的に向かって弓を引きます。

弓子は敷物の上に左右列座し、神官のひき初めについで、順次立いで、弓矢をとり、矢を放っこと2回、都合5立をもって終わります。
神事に選ばれる弓子は、一家の後継者となるべき男子とされています。

弓の流派は信州高遠藩の日置流雪荷派です。
弓子に選ばれた人達が、この神事で弓矢を引く事が出来るのは、一生に一度だけだそうです。

弓子の方々の真剣な、また晴れがましい射には、弓道の愛好者の一人として感動いたしました。

白鳥神主さんによる奉納の射

弓を引くのは各地域より選ばれた弓子の方々です。

弓を引くのは初めてと云う方もいますが、真剣な眼差しに感銘。