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Tarot FILES #46

ゲジゲジ - The Chariot

2005-08-20T06:20:58+09:00


先日、自分の部屋のパソコンに向かって仕事をしていると、こちらへ向かって猛スピードで突進してくるムカデのような虫が!

ゲジゲジです。何となく子供のころからそんな名前で記憶していただけなので、いちおう、Googleでイメージ検索をして画像を確認してみると、間違いなくゲジゲジでした。また、辞書にはこう書いてあります。

げじ【蚰=蜒】
ゲジ目の節足動物。体長約三センチであるが、一五対のきわめて長い歩脚をもつので大きく見える。家屋内の害虫を捕食する益虫。げじげじ。《季 夏》
[補説] 歴史的仮名遣いは「げぢ」とする説もある。

(大辞泉より引用)

益虫だったんですね。

先日ふと目にしたゲジゲジは急いで物陰に隠れてしまったので、無理に捜索しませんでしたが、つい先ほども台所の方に現れ、なぜか壁に張り付いたまま、私の視界から消えようとしません。これはチャンスとばかりに、ちり紙を手にして捕まえてみたのですが、普通ならあわてて逃げ出すはずなのに、なぜかじっとして私に捕まるのを待っているかのようでした。ちり紙の中でも、そんなに激しくもがいて逃げようとする様子もなく、おとなしいものでした。そのまま玄関のドアを開けて、外に放り投げてしまいました。あとで調べて益虫だということがわかり、追い出す必要もなかったんだなと、少し後悔してしまいました。私は、ゲジゲジがおとなしくしていたのは、私の手で家の外に出してもらいたがっていたのかなと思ったのですが、そうではなかったのでしょうか?

見た目は気持ち悪いし、毛虫やゲジゲジのような虫はそんなに好きではないのですが、敵視するほど彼らは悪者ではないのです。むやみに殺してはいけません。この前はゴキブリも1匹見かけたので、つまんで外に追い出しましたが、ゴキブリだって、そんなに悪さをするわけでもないのです。私の部屋ではこの春ごろから蜘蛛が大発生していて、小さな子供の蜘蛛があちこちに巣を作ったり、糸を張り巡らしたりしているので、しょっちゅう顔や腕に引っかかって気持ち悪いし、時にはパソコンの画面の前をふらふらと糸につかまって浮遊していたりと、ちょっとしたグレムリンなのですが、それでも私は、蜘蛛たちに好きにさせてます。蜘蛛こそ、人間にとっては害虫となるダニなどを食べてくれる益虫なのです。時々部屋を掃除して蜘蛛の巣を払うことはあっても、蜘蛛を殺したり追い出したりはしません。

何となく、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を思い出して、地獄行きを恐れている自分も小心者だなぁとか思いますが、そうでなくても、蜘蛛というのは共生に値する益虫なので、適当にかわいがってあげてください。・・・ゲジゲジも。

そのせいかどうかはわかりませんが、私の部屋には蚊とかハエとか、羽をもってブンブン飛び回る虫が一匹もいません。ちょっと、不思議です。

VII 戦車

タロットカードは「VII 戦車」です。

突進してくるゲジゲジのイメージもありますが、それよりも、2頭のスフィンクスと共に走る王子の姿が、虫と共生する姿と重なって見えたので、今回のテーマにはふさわしいかなと。

「III 女帝」にしようかとも、ちょっと迷いましたが。

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