三枚目のカードは目に見える物、意識している事柄。
「Ⅹ 運命の輪」が出ています。
回る運命の歯車。
この世のあらゆる物事は、無数に存在する歯車がかみ合いながら、お互いに影響しあいながら動いてゆくのです。
Ｂさんは、自分の歯車がＡさんの歯車とかみ合いながら動いていると感じています。
今の自分が不幸なのはＡさんのせいだと考えるでしょうし、幸せになるためにはＡさんの助けが必要だとも考えているでしょう。
うまく回らなくなってしまった歯車を動かすためには、Ａさんの歯車も動かさなければならないのです。
一つ屋根の下で一緒に暮らそうと思ったのも、そういう理由からです。
別れた後になっても関わろうとする理由も同様です。
しかし、歯車がかみ合わないと感じてしまうと我慢ができなくなってしまいます。
その不快感から逃れるためには、相手を完全に拒絶する以外に考えられなくなり、突然に家を追い出すという行為にまで及んでしまったのでしょう。
彼の価値観のすべてが、「歯車がかみ合うかどうか」によって左右されていると言ってもいいでしょう。