前世について
生年月日1970年4月10日
ライオン
「前世について」という一言だけなのですが、これは、どういう意味でしょうか?
また、コメントにある「ライオン」というのは、どういう意味でしょうか?
さて、前世について占って頂きたいということ、失礼ですが、はたして、こんなことまで占えるのか、とも思いましたが、結構昔から、輪廻転生には興味がありまして、私(KC)の前世は、どんな性格の人で、どんな生き方をして、来世に何を託して、死んでいったのか知りたいと思っていました。
自分の思想というのがありまして、何にも属さないのですが。。。それは見えざる手に少しずつ、確実に確立されたものとと思っておりまして、(こんなことを言えば、変な人と思われるのが道理ですが)心の内で、輪廻転生も私で最終なんて勝手に思ってました。だからというか、あてつけですが、私がもっと頑張るために、この生き方で、この未来像でいいのかを確認のために、前世の私について知りたいと願います。
さっぱり、ますます不明瞭になったのではないでしょうか?うまく伝えられず、すみません。ちなみに、コメントのライオンとは、ただ単に、アポロさんのHPへ行く前に、動物占いをしてみたら、ライオンと出まして、それだけのことです。失礼しました。
私がもっと頑張るために、この生き方で、この未来像でいいのかを確認のために、前世の私について知りたいと願います。
とのことですが、この未来像
という物もなんだか良く分かりませんが、あえて突っ込まずに、このままカードをめくることにしましょう。
未来や前世など、いずれもこの世に存在しない物ばかりですが、そのような物に依存していながら、「今」を生きようと口先だけで言っているのも矛盾しています。本音は、今の自分に不安だから、見えない物に期待する気持ちが強くなってしまうのでしょう。
未来に希望を抱くことは、今を充実させるためには必要なことですが、「今」という瞬間に対する不満がいつか解消されるための物とは思うべきではないでしょう。
また、前世を知ることは今を理解するために意味のあることかもしれませんが、「今」起きていることの理由を説明する物ではありません。今目の前にある現実は、全て現世に生み出された自分が作り上げてきた物で、前世の因縁などありえません。自分の責任逃れのために前世を利用するのは卑怯な考え方です。
以上のことを良く踏まえた上で、タロットの示す、KCさんの前世について、ご覧ください。
ピラミッド型の展開法を用いますが、とらえにくい現在の状況から、少しずつ整理していく形で、原点となる前世に到達する方法を取ります。
まずは、底辺の4枚のカードから。
これらは現状を示します。
「剣の3」
悲しみ、心の傷、精神的な弱さ。
1枚目にこのカードが出るということは、KCさんのすべての行動の動機に、このようなネガティブな要素が絡んでいるということを示しています。自分の根本的な部分に心の支えとなる物がないため、何かに依存せずにはいられないのです。
「カップの5」
ちょっとした失敗などにくよくよしたりしやすく、自分を責めてしまったりすることが多いでしょう。その失敗によって招かれる不利益や不幸はほとんどないとしても、完璧主義的な性格が、それを許さないのでしょう。
「I 魔術師」
完璧主義者を裏付けるようなカードです。
しかし、単に見栄っ張りなだけのことが多く、他人から良く見られたい、認められたいという欲望が生み出す態度や行動と解釈することもできます。完璧主義者が、必ずしも人生の成功者であるとは限らないのです。
「ペンタクルスの7」
先ほどの「カップの5」では、失敗したことに気持ちが向けられていますが、「ペンタクルスの7」は、さらに、すでに手にした幸福や財産を生かす方法がわからず、悩んでいる姿を示しています。物の価値を頭で理解することはできても、自分自身に利益をもたらす物として活用することができないということなのでしょう。
以上のことから、現状には、かなりネガティブな要素が強調して示されました。「魔術師」は未来に対してポジティブなカードなので、今後の人生の鍵を握るものとなるでしょうが、それ以外のネガティブな要素をどこまで克服できるかが、KCさんの人生を左右することになるでしょう。
では、現世を導くカード。また、今後の目的とも言えるカードとして、3枚のカードがあります。
「V 司祭長」
宗教的思想。そこには「神」が存在します。
このカードの解釈には3つの意味があります。
1つは、ある宗教の信者として、神に祈る姿。
1つは、人生の謎を解き明かそうとする探求者の姿。
1つは、自らが神となり、人々を従えようとする姿。
3つの側面は、それぞれまったく違う立場なのですが、KCさんが到達する魂のレベルによって変化するということなのでしょう。
「カップのキング」
宗教とはまた別の世界の、現実世界の「王」を示すカード。
この「王」というのは、現在に示された「魔術師」に影響を与える象徴なのでしょう。最高位でありたいという願いやプライドのような物が、潜在意識の中にあるのかもしれません。しかし、その思いは、他人への想いを欠くことになり、「自分」が常にもっとも重要な存在でなければならないという考え方になってしまうでしょう。実は、先ほどの「司祭長」も、3つの姿いずれにしても、結局は、「自分」が人生の中心となっています。「社会人」としての認識がまだ未熟ということなのかもしれません。
「ペンタクルスの5」
貧しさを象徴するカード。
これは、理想や願いなどとは別に、実際に肌で感じている自分自身の立場ということなのでしょう。自分はまだまだ不幸だという気持ちがどこかにあり、もっと幸せになりたいという願望を生み出しています。それは、ハングリー精神として、人間の成長にプラスに働きかける物で、それが、現在のKCさんの行動の原点になっているといってもいいでしょう。ただ、そのような心の貧しさが、その人の本質となってしまうと、そのような人生はあまり幸福とは言えないかもしれません。
高い理想は、貧しい現実から生み出されるということなのでしょうか。
次に、前世において実際に経てきた過程について見てみましょう。
「XIV 節制」
これも、「完璧主義者」というキーワードに結びつくカードです。
自分の思った通りのことを実現させようという意思を表します。しかし、同時に、バランスや調和を意味するカードでもあり、他人の評価によって行動が左右されることもなく、ごく自然に、無理なく存在することができたのです。これを具体的な人物にたとえれば、専門の道を志すプロフェッショナル、職人さんといった感じでしょうか。
「棒のキング」
「節制」のカードの解釈と結び付けて考えれば、前世の姿は、建築家(大工)とか、詩人などが思い付くかもしれません。
そして、最後のカードは、KCさんがこの世に存在する理由を示すことになるでしょう。
「III 女帝」
ひとことで全て語ることができるでしょう。
このカードは、「愛」を示すカードです。
全てはそこから始まり、それを形にするために、KCさんは、何らかの職人として、自分の納得の行く物を表現しようとします。しかし、その実現は難しく、理想ばかりが募り、神に奇跡を求めるようになるのでしょう。その結果、自分を追い込んでしまい、気がついた時には、心はぼろぼろに傷ついてしまった。
今、この歪んでしまった運命を修正することができれば、「女帝」に示される本来の姿を取り戻すことができるかもしれません。しかし、その努力を怠れば、いずれは、自らを地獄の底に突き落とすことになるでしょう。来世に期待するのは間違いですが、現世において過ちを正すことができなければ、この世に生まれた意味はなくなるでしょう。
前世は、今をいかに生きるべきかという重要なヒントとして示されます。その答えをここで示すことはできません。答えは、KCさん自身で見つけなければならないからです。
はたして、KCさんに、それができるでしょうか。