[ 第15回 ]
今回は「ピラミッド・リーディング (Pyramid reading)」という展開法(スプレッド)の紹介とそれに関連して「前世を占うこと」の2つのテーマをお話ししたいと思います。前世については誤解を生じやすいテーマでもあるので、今回はおまけ程度に簡単にお話ししておきます。
「ピラミッド・リーディング」はトランプ占いでも良く使われるので割とポピュラーな展開法だと思います。使用するカードの数や並べ方には様々なバリエーションがあるのですが、ここでは最もシンプルなものを紹介します。
質問内容を聞きながら、あるいは、自分の頭の中に良く思い浮かべながらシャッフルします。カードをまとめ、上から1枚ずつめくって、手前の方に左から右へと3枚並べます。その上に2枚のカードを並べ、最後に一番上に1枚カードを置きます。合計6枚のカードによるピラミッドができあがります。
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(上の展開図はカードをクリックしてめくることができます。)
Card 1: 最近の状況、出来事。 Card 2: 現在の状況を導いた重大な出来事。 Card 3: どのように変化したのか。 Card 4: 置かれている立場。 Card 5: 直面している問題。 Card 6: とるべき行動。
底の3枚が現状を分析し、中段の2枚が問題解決のための方向性を定め、最後の1枚が結論を表すといった感じで解釈して行けばいいと思います。底辺の数を増やしてピラミッドを大きくし、より詳しく状況を分析することもできます。
この展開法は、様々な要素の絡み合う複雑な状況を整理して、重要なポイントにねらいを定めるような目的で用いることができます。
また、進化の過程をさかのぼるようなイメージで、物事の原因を探り出したり、現在の問題を解決するためのヒントを得たりすることができます。
恋愛や結婚について占うのにも適しているようです。片想いの異性との未来や、お付き合いしている異性との結婚などについて、はっきりとした答えを出してくれそうです。
また、長年続けてきた仕事や趣味などの行きつく場所、結果などを占うこともできます。
さらに、退行催眠のように、記憶をさかのぼったり、前世にどのような人生を送ってきたかということも探り出せます。その場合、ピラミッドの頂点となる部分が現在の自分を表し、中段が人生の目的のようなものを示し、底辺の部分が前世の姿と解釈するといいと思います。
前世を占うということは、今の人生において、何が重要なのかということを考えるためにはとても意味のあることだと思います。実際に前世などというものが存在するのかどうかはわかりませんし、存在したとしても、それが1つなのか、無数に存在するのかも分かりません。仮に無数に存在するとしたら、占いで示されるのはそのうちのほんの一部に過ぎないでしょう。適当に言っても、どれか一つくらいは当てはまりそうなものです。そう考えると、単に前世を言い当てるという目的だけであれば、それは無意味なものとなってしまうでしょうが、その前世が、今の人生にどう関わっているのかということを考えることによって、これからの人生をより良いものにする事ができるのではないでしょうか。興味本位で前世を占うことよりも、「開運」というような意味合いで前世占いを活用するといいかもしれません。
もちろん、単なるエンターテイメントとして、「あなたの前世はどこそこの国のお姫様でした」とか、「実は、カエルでした」なんて感じで、楽しむために占いをしても良いと思いますけどね。
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