「もう一度、風の魔法を唱えてくれ」

リョウの言葉にマーシャはゆっくりと頷き唱え始めた。

「大気に眠る大いなる力よ、全てを打ち倒す嵐となれ・・・ウィンドストーム!!」

再び洞窟の中にうねる様な強い風が通りすぎる。
しかし、モンスターは赤い瞳を細めながら不敵な笑みを浮かべているように見える。

「風の魔法じゃ、襲いかかる煙を取り除く事は出来ても攻撃は出来ないのか。・・・なにか他の手を・・・」
その時、リョウの瞳に壁に反射する小さな光が見えた。





光の魔法を唱えてくれ

ダークスモーク


ヤメル