□ scene3 □


襲いかかるジェリー状のモンスター達は、体から緑色の液体を若者達に吹きかける。
それを避けながらリョウはジェリー状のモンスター達に剣を振り下ろす。
モンスターは真っ二つに切られ、氷が溶けていく様に空中で姿を消していった。
青色の髪を持つ若者も最後のモンスターに剣を突き刺した。
「これで最後だ」
モンスター達が消えた場所にはキラキラと輝く金貨が光を反射させながら、転がっていた。
その金貨を拾いながら、リョウはつぶやく。
「カズイ、金貨も溜まった事だし、近くの町の宿屋で休もうぜ」
カズイは短めの青い髪を掻き上げながら、髪と同じ青い瞳でニッコリと微笑んだ。
「この先に行ったところに、ドランという町があるらしい。そこで休もう」


夕暮れ近く、西日が二人の影を長く遠く映す頃、小さなドランの町に到着した。
「・・・なんか静かな町だな」
カズイが小さな声で呟く。
小さな広場を囲むように幾つかの家と小さな店が見える。
広場には中央にドラゴンを形どった石像が3メートルほどもある背の高い石の台に飾られ、ドラゴンは町を守るかのように見つめていた。
しかし、広場にも家にも人影は無く、店は扉を硬く閉じ、町は静まり返っていた。
遠くの方で鳥の鳴き声が聞こえる。
「・・・誰もいないのか?」
二人は人の気配すら感じない町の広場に立ち、周りの家々を見回した。

カーン、カーン、カーン、カーン

大きな鐘の音が町中に響く。
「教会の鐘の音・・・?」
「行ってみよう、リョウ」
「あぁ」
町の奥から聞こえる鐘の音を頼りに二人は歩き出した。

 

-scene4-

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-back-