「・・・命が弾けた」 「・・・ユリアス」 遠く空の下、ユリアス達はイタリアのミラノの道を歩いていた。 「・・・弘貴の・・・声が・・・聞こえた」 うつむくユリアスにシキがそっとレース編みの白いストールを掛ける。 「・・・ありがとう・・・って」 「えぇ、私も聞こえました」 足下で鳴き声が聞こえる。足下を見ると、そこには黒い子猫がユリアスを見て大きく一鳴きした。 ユリアスは子猫を抱き上げる。 子猫の大きな瞳は緑と紫の色をしていた。 「・・・・・弘貴・・・」