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コレクション当日。
戦場のような舞台裏にモデル達は出番を待っていた。
その中にシキやケイリー、そして理沙子の姿があった。
「シキ、ケイリーもうすぐ出番よ」
理沙子がにっこりと笑みを浮かべる。
「OK!行くぜシキ」
ケイリーは緑、青、紫の色とりどりのスーツに身を包み、颯爽と歩いている。
シキも同じ色のスーツを着込み、長いストールを揺らしながらケイリーの後を歩いていた。
「あなた達は、今世界一輝いてるわ。その輝きを披露して」
理沙子はそう言いながら、ケイリーのリボン風に結んだネクタイをそっと直した。
「行ってらっしゃい」
ステージ上にケイリーとシキは姿を現す。
ステージを見つめる観客達の歓声が響く。
歩き始めるケイリーとシキに、ターンをし帰ってくるシェリーが二人の方に手を乗せる。
一段と大きな歓声が上がる。
その歓声の中に、ユリアスとジーンが見つめていた。
シキはその観客の中のユリアスを見つめ、嬉しそうに笑みを浮かべ長いストールの裾を持ち鼻と口を隠すようにストールを被う。
ケイリーも左肩に掛けるストールをマフラーを巻くように右肩にも掛ける。
それをステージの袖で見つめる理沙子の姿があった。
理沙子はステージを見つめながら、そっと呟いた。
「ありがとう・・・シキ」
ファッションフェスティバル「コレクションナウ」は大成功の内に幕を閉じた。
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