□ epilogue □


登校時間
沢山の生徒達の楽しげな声。
その中で廊下を歩く日下部達には歓声にも似た声がかけられる。
中には沢村への声も聞こえてくる。
その光景を隣で見ていたイチハはフワリと沢村に近づいた。

「先生、朝から大人気だね」
「・・・何言っているんだよ」

沢村の素っ気ない言葉にイチハは嬉しそうに微笑んだ。

「お前達、昨日も勝手に医務室を使っただろ」

突然の声に日下部はその声の方に目を向けた。
そして、にっこりと笑みを浮かべる。

「おはようございます。先生」
「今年の学生会幹部はケガ人続出だぞ。危険な事でもしているんじゃないだろうな」
「そんな事ないですよ。顧問の沢村先生もよく様子を見に来てくれていますし」

その言葉に医務の担任は沢村を見つめる。
そして、全員を見渡した。

「まぁ、医務室は自由に使っても良いが、気をつけろよ。・・・五人とも」

医務の担任はにっこりと笑みを浮かべ、去っていく。
その後ろ姿を見ながら、日下部が声をかける。

「ありがとうございます。白倉先生」

その言葉に医務の担任は振り向かずに手を挙げた。

「なぁ、白倉先生、今、五人って言わなかったか?」

清瀬は一緒に歩いている人数を指折り数えながら日下部に小さく呟く。

日下部、夕凪、沢村、自分。
最後にイチハを見つめる。

「・・・・五人?」

清瀬の言葉にイチハはにっこりと微笑んだ。






清陽学院高等学校学生会
幽霊が見た夢の物語

 

-scene11-

-back-