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「じゃあ、また明日な、イチハ」
「うん。また明日」
夕方
校舎は秋の柔らかな太陽の光を受けて、オレンジ色に染まっている。
学生会室から帰って行く清陽学院高等学校学生会会長の日下部雪哉。
副会長の清瀬聖、夕凪朔弥。
そして、学生会顧問の沢村由樹。
いつも何かと事件が発生し、忙しそうにしている雰囲気は無く、4人はのんびりとした口調でイチハに
様々な挨拶を交わしながら学生会室を後にした。
3人以外の学生はすべて帰路ついたグラウンドでその後ろ姿をに見つけ、イチハは窓ガラス越しに
そっと呟いた。
「また・・・あした」
イチハはフワリと浮かび上がり、学生会室の部屋の明かりを消す。
そして、浮かび上がったままの姿で、ゆっくりと伸びをする。
「やっと、静かになった・・・かな」
その言葉が暗闇の学生会室に静かに広がる。
イチハは少しだけ寂しそうな表情を浮かべるが、ゆっくりと瞳を閉じた。
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