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大学進学率の高い、人気学校ランキングにも常に上位にランク「清陽学院高等学校」
学生、教職員共、憧れの名門進学学校。
その、清陽学院高等学校に運良く採用されて順風満帆の教師生活が始まる。
・・・はずだった。
「では、新任の先生から挨拶をお願いします」
桜舞う、温かな日差しの4月。
始業式で学生達の前で初めての挨拶をしようと体育館ステージへの階段を上る。
その時、ステージ奥の陰に一人立つ、男子学生と視線があった。
「・・・?」
色白な色素の薄い細身の学生。
その男子学生はニッコリと微笑む。
何故ここへいるのか不思議に思いつつも、僕も笑みを返す。
そして、マイクの前に立ち、小さく深呼吸をした。
「初めまして、沢村由樹(サワムラヨシキ)です」
沢山の学生達の視線が集中する。
そしてザワザワと小さなざわめきが生まれる。
「雪哉、あれ・・・」
「あぁ」
学生達の小さなざわめきの中、学生達の列とは少し離れた場所に立つ学生が3人。
「沢村先生。ね」
これが、彼らと僕の出会いだった。
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