□ scene2 □


「えぇ?! 私が学生会の担任ですか?」

職員室の中に大きな声が響く。
「私、教員生活一年目なんですけど・・・」
隣に座る国語教師が肩を叩く。
「まぁまぁ、学生会担任って言っても、学生会の学生達の話を聞いてあげるだけだから」
「ですが、、、」
他の教師が話を続ける。
「この学校の学生会は少し特殊でね。
 前年の学生会の会長達が時期学生会会長、副会長2人を決めるっていう伝統があるんだ。
 しかも学生会は完全に独立して運営されていて、教師が関与する事も出来ない。
 担任や他の委員達も全て学生会が指名する。
 どうやって決めているのか、どの様に運営されているのか、学生会員以外は全く分からないんだ。
 でも、学生達には絶対的な人気があってね、特に今年の会長と副会長達は2学生ながら・・・」


「僕たちの噂ですか? 山根先生」


その言葉に沢村は振り向いた。
そこには3人の学生が佇んでいる。
そして、その中心にいた学生が沢村に向かってニッコリと微笑んだ。

「2年Aクラス、学生会会長の日下部雪哉(クサカベユキナリ)です。お迎えに上がりました。沢村由樹先生」

「・・・はい?」

「新任の先生だから、学生会室が分からないと思って」
日下部雪哉の隣にいる髪を縛った学生が小さく笑みを浮かべる。
「じゃぁ、行こうか」
もう一人の学生がそう呟くと。日下部と名乗った学生と半ば強引に沢村の両腕を抱え歩き出した。

「ちょ、ちょっと待ったっ、ぼ、僕はまだやるとは決めて・・・っ」

日下部雪哉はその言葉を遮るように呟いた。

「残念ながら、着任に拒否権はありません」

そしてニッコリと微笑んだ。

 

-scene3-

-scene1-

-back-