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「母上・・・私は旅に出ます」
「綺羅・・・」
ここは、ティア大陸の最大聖国「ラ・フールティア」
その聖国のほぼ中心にある王宮「聖水宮」
その名の通り水に囲まれた美しい王宮の中で、女王と王子が話をしている。
綺羅と呼ばれたその王子は金髪に近い茶色の髪を風に靡かせながら深い紫の瞳を細めた。
「母上は知っておられるはずです。・・・父上と弟の居場所を。・・・何故、二人が消えてしまったのかも・・・そして、私の消えた幼い記憶も」
そして、長い沈黙--------------------。
それを破るかのように女王は王子の頬にそっと手を触れた。
女王の深い紫の瞳には哀しみが宿っている。
「・・・約束を・・・真実を知ってしまった時、あなたはきっと辛い思いをする事になる・・・その後の運命も・・・
辛いことになるかも知れません・・・でも、必ず戻ってきなさい・・・。あなたは、この聖国「ラ・フールティア」の第一王子
・・・そして、私の大切な息子なのですから・・・」
「分かっています・・・母上。あなたには心配はかけません。必ず戻ります。
知った結果が不運な事でも・・・」
ティア大陸には6の聖国があった。
ラ・フールティア=淡い金髪、紫の瞳、白い肌の水の民
キャラル・スルー=茶髪、青い瞳、風の民
クリース=銀髪、緑の瞳、白い肌の樹々の民
リンギス・ワーグ=白金髪、金の瞳、光の民
メル・ブライク=黒髪、朱の瞳、褐色の肌の炎の民
ルキアン=金髪、赤い瞳、褐色の肌の大地の民
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