エアロソアラ用赤外線2ch送信機

・A/Bバンド両用にバージョンアップしました。


はじめに

エアロソアラは良く飛びます・・・が、欠点もあります。

(1) 飛行時間が短い・・・40秒充電で、30秒飛行は充電時間は短かくていいですが、いかんせん、飛行時間が短く、2周くらいで終了となります。

(2) 付属のコントローラが使いにくい・・・左にスロットルが割り当てられているので、うまく操縦できません。ほとんどがフルスロットルなのですが、墜落時にモータが止められなくて困ります。

(3) もうちょっと赤外線の到達範囲を増やす

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(1) は30mAHリポで解決できるようです。リポを購入したら試します。

(2)と(3)・・・こちらを何とかしようと思って、開発したのが、今回の赤外線2ch送信機です。

信号を解析しようと思っていたら「冒険的RC模型」さんのページにタイムリーに信号解析結果が掲載されたので、この情報を元にファームウエアを開発することにしました。


エアロソアラ赤外線信号フォーマット

(1) 赤外線送信信号フォーマット

・赤外線変調は36kHz
・Bバンド周期・・・100ms、Aバンド周期・・・80ms

エアロソアラ赤外線信号フォーマット

 バンド周期が長いために、他の赤外線飛行機の制御の影響を与えることは少ないのですが、他のシステムからは多大なる影響を受けることになります。周期を短くするとレスポンスは向上しますが、バッテリの持続時間がは短くなります。30mAリポに換装した場合は短くするとクイックレスポンスで軽快な操縦が楽しめると思います。

(2)1/0信号フォーマット

「0」と「1」の定義 パリティビット スタートビット

スタートビットのONは3ms、パリティビットの奇数が0.5ms以外のONタイムは全て1msです。このONとOFFの組み合わせにより、1/0を表しています。

(3)各ビットの機能

ビット 1〜6:データビット列(0:ON1ms・OFF1.5ms、1:ON1ms・OFF0.5ms)
スタートビット ON3ms・OFF1ms
1 バンド(A=0/B=1)
2 右ラダー
3 左ラダー
4 スロットル(0〜6の7段階を3ビットの2進数で表す。ただし、通常のMSBとLSBは逆になる。)
 0:000、1:100、2:010、3:110、4:001、5:101、6:011(6はぴろぴろろんサウンドコマンド)
5
6
パリティビット  データの1の個数・・・偶数ON0.5ms、奇数ON1ms

スロットルの2進数3bit表現が前後逆になっていることに注意して下さい。間違えると3のつもりの出力でラダーからぴろぴろろんと音がすることになります。

(4)機体サウンドコマンド

スロットル値6 ぴーぴー音
左右ラダーON ぴろぴろろん音

仕様

・通常のプロポと同じように1スティックでエルロン(ラダー)とスロットルをコントロールできるようにする。
・機体から音が出るので、活用する。
・ハードウェアは自作赤外線2ch送信機をそのまま利用する。


ファームウエア

(1) 36KHzの変調信号との情報ですが、既存変調ルーチンをそのまま使ったので、38KHzのままで組んであります。不都合が出るようであれば再調整します。(今のところ、特に問題ありません。)
(2) スロットルは0〜5の6段階です。
(3) A/Bバンド両用にバージョンアップしました。Aバンドの機体を購入し、動作を確認しました。Aバンドは動作未確認です。確認できた方はメールにて連絡を頂けるとうれしいです。
(4) Aバンド・Bバンド共にデータ転送周期が同じなので、2機同時飛行は難しいかもしれません。

エアロソアラ用2ch赤外線2ch送信機(A/Bバンド両用)のファームウエアはこちらです。2006.7.31

エアロソアラ用2ch赤外線2ch送信機(A/Bバンド両用)のHEXファイルはこちらです。 2006.7.31


完成!

完成した赤外線2ch送信機エアロソアラバージョン 赤外線発光中!

(1) 充電は付属のコントローラで行います。

(2) 充電完了後、コントローラのスイッチを切ります。

(3) A/Bバンドの切り替え方法
・Aバンドの場合:送信機のジョイスティックをフルハイにして、手放し直前に赤外線2ch送信機のスイッチを入れます。送信機より「ぴーぴーぴー」と3回鳴り、機体より「ぴーぴー」と音がします。
・Bバンドの場合:送信機のジョイスティックを最スローし、手放し直前に赤外線2ch送信機のスイッチを入れます。送信機より「ぴーぴー」と2回鳴り、機体より「ぴろぴろろん」と音がします。

(4) Aバンドの場合は、一度最スローに、Bバンドの場合はそのままにして、モータをフルハイにしてリリースします。

(5) 後は通常のコントロールで制御できます。

1スティックになったので、非常に操縦しやすくなりました。赤外線の到達範囲も格段に広くなっています。これで30リポを搭載すれば無敵の超小型軽量飛行機に生まれ変わると思います。


30リポ化

エアロソアラを30リポ化しました。これにより、起動方法が若干変わります。

(1)ラジコンの世界では送信機→機体の順番で電源を入れるのが常識ですが、エアロソアラではまず、機体にリポを接続します。

(2) A/Bバンドの切り替え方法
・Aバンドの場合:送信機のジョイスティックをフルハイにして、赤外線2ch送信機のスイッチを入れます。送信機より「ぴーぴーぴー」と3回鳴り、機体より「ぴーぴー」と音がします。
・Bバンドの場合:送信機のジョイスティックを最スローし、手放し直前に赤外線2ch送信機のスイッチを入れます。送信機より「ぴーぴー」と2回鳴り、機体より「ぴろぴろろん」と音がします。

(4) Aバンドの場合は、一度最スローに、Bバンドの場合はそのままで、スロットルを上げてリリースします。

(5) 後は通常のコントロールで制御できます。

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