1.かす上がりの原因
打ち抜かれた瞬間に、パンチ先端とスクラップの間が真空になり、その力でパンチがスクラップを引き上げるダイの切刃面まで引き上げたとき、横から空気が入って真空でなくなる。
(スクラップがダイの内面に張り付く力より引き上げる力にほうが大きい。)



2.かす上がり防止に効果的と思われる方法

1.切刃の形状を複雑にして干渉部を多くする。
2.パンチにキックピンを入れてスクラップとの隙間をあける。
3.パンチの先端からエアーを吹き出して真空でなくする。
4.パンチに先端に溝を切って空気が入りやすくする。
5.ダイの下側からスクラップを吸引する。
6.吸着を少なくするため油の粘度を下げる。
7.ダイの内面を粗くする。(GJ→WEDM.ペネトロン皮膜)
8.ダイ切刃にクリアランス以下の突起をつける。
9.クリアランスを小さくして剪断面の割合を増やす。
(10.パンチキックピンに穴をあけてエアーを通す。)
(11.パンチキックピン先端に溝を切る。)



ホームページに戻る技術資料の目次に戻る